「シャウエッセン」10g減の実質値上げ、噛む時間は5.45秒のびていた
シャウエッセンの2束パックが、10月から1パック117gから107gに減った。値段は702円のままなので、実質値上げになる。
ただ日本ハムは、ただ減らすだけにはしていないと言っている。1本あたりの重さを増やし、噛む時間まで測ってきた。
10月5日の朝、公式アカウントがこう投稿した。
「正直に伝えます」で始まり、「時代に負けてたまるか。」で締める文面だ。同じ日の読売新聞朝刊に広告も出していて、添付の画像がその広告になっている。
投稿のいいねは2万2,000を超え、返信は1,100件を超えた。
減ったのは1パック10g
日本ハムのニュースリリースによると、主力の「シャウエッセン2束」は117g×2パックから107g×2パックに変わる。2束ぶんで234gから214gへ、20g減った計算だ。
参考小売価格は702円(税込)のまま。TBS NEWS DIGの報道では、中東情勢などで原材料費や物流費が上がったのが理由とされている。
規格の変更は2022年10月以来、4年ぶりになる。このときは1パック127gから117gへの変更だったとされていて、今回とちょうど同じ10g幅だ。
1本あたりは重くした
リリースの見出しは「1本あたりの重量を増やし、さらに食べ応えのあるおいしさに」。袋の中身は減らしつつ、1本ずつは重くしたという説明だ。
ここで気になるのが本数だが、日本ハムは新しい規格の1パックの本数も、1本が何gになったかも公表していない。本数が減ったのかどうかは、公式の資料からは読み取れない。
広告の本文はこうなっている。
「どうせなら、もっとおいしくなってやる」と、一本あたりの重量は増やして、肉感をアップ。
ほかにも「それでもまだ、意地の107g。」「40年以上愛されてきた シャウエッセンのプライド。」といった言い回しが並び、最後は「おいしさだけは、譲ってたまるか。」で終わる。
噛む時間を測っていた
いちばん「へぇ」となるのはここだ。日本ハムは新旧のシャウエッセンを食べ比べる音を、日本音響研究所に分析してもらっている。
比べたのは75人分の咀嚼音。1本を食べ始めてから食べ終えるまでの時間を比べると、56人(74.7%)で新しいほうが長くなった。平均すると5.45秒長い。
一口目の「パリッ」と噛み切る音も調べている。75人分の音をつなげた総時間は、従来品が61.2秒、新しいほうが70.1秒で、8.9秒長かった。
音の強さは平均35dB付近から37dB付近へ上がった。人の耳がよく拾う2,000〜5,000Hz帯の音も多かったという。
別に日本ハムの従業員75人で行ったブラインド比較調査では、新しいほうがいいと答えた人が「張り」で72%、「パリッ感」で65%、「満足感」で61%だった。
いちばん伸びた反応は「本数」の話
公式の投稿を引用した反応のうち、いちばん伸びたのはこれだ。
食べ応えより本数で選ぶ、という声で、いいねは1万3,000を超えている。
キャッチコピーに反応した人もいた。
- 「あの、、、時代に負け続けてませんか?」
- 「シャウエッセン。時代に負けました🙇♂️の方がキャッチコピーとして良くない!?」
一方で、業界誌のアドタイは「時代に負けている」という声と並べて、「買いたくなった」という声も出ていると伝えている。正直に減ると書いた広告をどう受け取るかで、見方が割れた。
結局どう変わったのか
事実だけ並べると、袋の中身は1パック10g減って、値段は702円のまま。そのぶん1本は重くなり、75人分で測った噛む時間は平均5.45秒のびた。
本数が大事な人と、1本の食べ応えが大事な人で、評価はきれいに分かれそうだ。値上げの話では、551蓬莱の全16品の新旧価格も並べている。
次にスーパーで見かけたら、袋の裏の本数をちょっと数えてみてほしい。