スト6「イウサール」の意味、正体はアラビア語の“竜巻”
「イウサール」は、アラビア語で竜巻を意味する言葉と音も意味も一致する。スト6でラシードが巨大な竜巻を出す、あの技の名前だ。
10月12日の早朝(日本時間)、フランス・ニースで開かれた EVO France 2026 のスト6部門で、決勝が Crazy Raccoon(CR)の選手同士の対決になった。その流れで、選手名と並んでこの技名がトレンドに上がっている。
決勝はCR同士の対決
チーム公式の結果報告はこうだ。優勝は Dual Kevin 選手、準優勝は立川選手で、2人ともカプコンカップへの出場を決めた。
投稿の末尾には「Dual Kevin & Tachikawa Advancing to the Capcom Cup!!」とある。同じチームから2人そろってCC行きなので、CR目線だとどっちが勝っても祝勝会という決勝だった。
主催側の CAPCOM eSports も「SF6部門 優勝はCR | DUAL KEVIN選手🎉」と発表し、「同時にCC13出場権獲得🔥」と添えている。
EVO公式サイトによると、EVO France はヨーロッパで初めて開かれるEVOで、スト6を含む主要7タイトルが行われた。
立川選手はあと一歩まで迫った
観戦していた人の実況投稿によると、立川選手はグランドファイナルでリセットをかけ、マッチポイントまで握ったという。そこから Dual Kevin 選手が追いつき、最後はイウサールが決め手になった、という声があった。
トレンドに技名が出たのは、たぶんこの決着が理由だ。試合を見ていない人からすると「イウサールって何?」となるのも無理はない。
同じCRの Shuto 選手は、試合後にこう書いている。
惜しくも2位だった立川選手に、チームメイトから「最高にかっこよかった」と、CC出場を祝う言葉が届いていた。
「イウサール」はアラビア語で竜巻
本題の技名だ。アラビア語の إعصار は「イウサール」に近い音で読み、名詞で「つむじ風・竜巻・サイクロン・ハリケーン」を指す。Wiktionaryの إعصار の項目で、発音と意味の両方を確かめられる。
ゲームの中でもイウサールは、ラシードが巨大な竜巻を発生させる技だ。名前と見た目がそのまま一致している。
ラシードは中東出身の“風使い”
ラシードは『ストリートファイターV』で初登場したキャラクターだ。WikipediaのストリートファイターVの項目では、中東に住む旧家の長男で新しいもの好き、「逆巻く風のラシード」を自称して竜巻を起こして戦う、と紹介されている。
中東出身の風使いの大技に、アラビア語で竜巻を意味する名前が付いている。設定を知っていると、技名の選び方にちゃんと筋が通って見える。
前から“強い竜巻”として有名
スト6では、イウサールはSA2(スーパーアーツのレベル2)にあたる。ファミ通の記事は、巨大な竜巻を置くSAで、研究が進んでガード崩しからコンボまで使い道が多い、と解説している(ファミ通の記事)。
2023年には、この竜巻が消えずに残り続ける不具合も起きた。Game*Sparkの記事は当時の様子をこう書いている。
ラシードはスーパーアーツ「イウサール」で発生する大きな竜巻が、消えずに長時間連続ガードさせられるというもので、あまりの強力さと見た目のインパクトからTwitter上でも騒然としていました。
この不具合は同年7月25日の緊急メンテナンスで修正された。消えない竜巻で騒然となった一件と、その後の研究の深まりで、「ラシードの竜巻」はスト6プレイヤーの間でよく知られた技になっている。
スト6の大会記事はこちらも
国内のEVOでも、スト6は大きな数字を出している。EVO Japan 2026のスト6がギネス記録になった件もあわせてどうぞ。
ほかにも、スト6まわりではアルジュンの「ステゴロヨガ」の話や名探偵プリキュアとのコラボを書いている。
次にラシードの竜巻を見たら、「あれアラビア語で竜巻なんだよな」と思い出してみてほしい。