進撃の巨人カフェが「そういう時期」をテーマに開催、エレンの中二病ネタを公式が拾った
進撃の巨人のコラボカフェが9月3日から始まります。名前が「そういう時期の進撃の巨人カフェ ~思春期の晩餐~」。アニメを作っているWIT STUDIOの公式アカウントが8月20日に告知して、数時間で3千いいねを超えました。
進撃の巨人といえば壁と巨人と絶望の話です。そこから出てくるカフェのテーマが「思春期」というのは、事情を知らないと何かの間違いに見えます。ところが原作を読んでいる人にとっては、これ以上ないほど正しいネーミングでもあります。
「そういう時期」はどこから来たか
元は原作22巻の89話「会議」です。父グリシャの記憶を見たエレンが、地下牢でひとり「進撃の巨人」と呟いてポーズを決めているところを、ハンジに目撃されてしまいます。
止めに入ったのがリヴァイで、「もういいだろハンジ… こいつは15だぞ?『そういう時期』は誰にでもある」とかばいます。ここが言い回しの出どころです。ハンジのほうは「『そういう時期』って何だ? 私はそんな時期無かったぞ?」と納得せず食い下がり、見かねたアルミンが本人の前では勘弁してくださいと割って入る流れになります。
同じ話の後半、今度は会議中にエレンが思わず大声を上げてしまい、ハンジがとっさに「彼は今『そういう時期』にあるようでして 突然かっこつけたり 叫んだりしてしまうようです」と流用して言い訳する。受けたザックレー総統が「それは気の毒に……年頃だしな」で納得してしまいます。エレン本人は当時15歳で、本当は先祖から受け継いだ記憶を辿っていただけなのですが、事情を知らない周囲からは完全に中二病の発作にしか見えていません。
作中でもっとも重い秘密に触れた瞬間が、身内には「年頃だから」で処理される。この温度差が読者に刺さって、以来「そういう時期」はエレンの言動を茶化す定番のネタとして使われ続けてきました。ファンが勝手に呼んでいるだけの言い回しです。
その言い回しをカフェの正式名称にしてしまった
今回の企画は、そのファン用語をそのまま冠に持ってきています。しかもサブタイトルが「~思春期の晩餐~」。人類存亡の物語を、丸ごと思春期のこじらせとして扱う構えです。
メニューにはエレンとミカサ、アルミンとハンジ、リヴァイとエルヴィンをそれぞれテーマにしたピタパンサンドが並びます。ほかに「超大型RUSH」「進撃のRUSH」といったサンドイッチ、「ウォールハニーデニッシュ」など。グッズはアクリルキーホルダーとアクリルミニフィギュアがそれぞれランダム6種で、コンプリートセットも用意されています。
公式が自分でネタにしにいくパターン
ファンの間で定着した呼び方を公式が拾う動きは近年よく見ますが、ここまで開き直った例はあまりありません。ふつうは「ファンの皆さんに愛されている」といった枕詞を添えて距離を取るところを、今回は名前に埋め込んで会場を押さえてしまっている。
描き下ろしイラストも「そういう時期」テーマで用意されるとのことなので、あの地下牢のポーズに近い何かが出てくる可能性はあります。予約受付は8月20日18時から。「そういう時期」で笑える人向けの、かなり限定された的の狙い方です。