「瞬足」の大人用サイズ、公式通販では最大27.0cm
「瞬足」は大人でも履ける。アキレスの公式通販には、27.0cmまで出るモデルがある。
きっかけは、始発に乗ろうと走っていた人の投稿だ。いつもの3倍くらい速く走れて驚いたら、足元が瞬足だったという。
投稿は10月4日の朝5時台。取得した時点でいいねは42,739まで伸びていた。
前の日の夜には、同じ人が箱に入った黒い瞬足の写真を上げている。添えられていたのは、クラスリレーで1位を取るという宣言だった。
つまり、リレー用に用意した靴をそのまま履いて駅まで走ったらしい。本番前に試運転が済んでしまった形だ。
公式通販は27.0cmまで
瞬足と聞くと、小学生の運動会の靴を思い浮かべる人が多いはず。実際、20周年記念モデルの「JJ-055」は16.0〜25.0cmだ。
ただ、今の公式ショップには25cmを超えるモデルもある。たとえば校則に合わせた白・黒のスクールモデル「瞬足 JJ-195」は、15.0〜27.0cmまでそろっている。
公式ショップに並ぶ瞬足系の商品283点を最大サイズで分けると、上限が25.0cmのものが124点でいちばん多く、26.0cmまでは15点、27.0cmまでは10点だった。残りは上限が24.5cm以下で、27cmまで出るのは一部のモデルに限られる。
普段26.5cmくらいまでの大人なら、モデルを選べば普通に履ける。逆に27.5cm以上の人は、公式通販では選べるモデルが見当たらない。
速さの正体は左回りのソール
瞬足の売りは、左右で違う靴底だ。公式の説明では、右足の内側と左足の外側にスパイクを配置している。
運動会のトラックは左回りで、コーナーでは体が左に傾く。そのとき両足がしっかり踏ん張れるように、スパイクの位置をずらしてある。
- 右足は内側で地面をつかむ
- 左足は外側で地面をつかむ
- 結果、左カーブで外に流されにくい
なので、公式がうたっているのはコーナーでの踏ん張りだ。駅までの直線で3倍速くなる機能は、さすがに書かれていない。
投稿の3倍は、本人の体感として読むのがよさそうだ。とはいえ「瞬足を履いてる」と気づいた瞬間にちょっと速くなった気がするのは、小学生のころ履いていた人なら分かる感覚だと思う。
校庭で転ぶ子を減らすために生まれた
瞬足が出たのは2003年5月で、キャッチコピーは「コーナーで差をつけろ」だった。
開発のきっかけは、砂の多い校庭で子どもがコーナーを曲がるときに滑って転ぶことが多かったこと。アキレスの担当者によると、企画書のコンセプトはこのコピーの一文だけだったそうだ。
ゲーム機と並べて語られる運動靴は、なかなかない。今の20代には、小学生のころ履いていた人も多い世代のはずだ。
大人が買うときに見ること
大人が瞬足を探すなら、まず公式ウェブショップでサイズ表記を見るのが早い。モデルごとに上限が25.0cm、26.0cm、27.0cmと分かれている。
ほかに気にしたいのは次の2つ。
- 足幅。JJ-195は2Eで、幅広の人は試し履きしたほうが安心
- 用途。左右非対称ソールが効くのは左回りのトラック。通勤や普段使いならデザイン重視で選んでいい
靴底の話でいうと、久しぶりに履いた靴が急に壊れる「加水分解」もある。しまい込んでいた靴を引っ張り出す人は、革靴の底が丸ごと外れた話も読んでおくと安心だ。
瞬足のラインナップは瞬足の公式サイト、ソールの仕組みはアキレスの瞬足ページで見られる。発売20周年のときの数字はアキレスのニュースリリース、開発の経緯はウォーカープラスの取材記事とアドタイの講演録にくわしい。
始発ダッシュで本領を発揮した瞬足が、クラスリレーのコーナーでどこまで差をつけたのか。結果の報告が来たら、それはそれで見てみたい。