鳥羽水族館のラッコ見学が全面中止、理由は18歳「キラちゃん」の足腰の不調
鳥羽水族館が11月4日から、ラッコの見学とライブ配信を当面止めた。理由はラッコのキラの体調不良で、キラは2008年生まれの18歳。
最初の知らせは、11月1日の夕方に公式Xから出た。
この投稿(11月1日17時15分)で初めて分かったのは、不調がいまに始まった話ではないことだ。公式サイトの「大切なお知らせ」には、キラは本年8月ごろから足腰の運動機能に不調が見られ、最近では体重低下も顕著になったため、治療とケアに努めていると書かれている。
同じ文書には「今後の状況により、ラッコ展示の全面中止ならびにライブ配信停止を実施する予定があります」とも書いてあった。この時点では、あくまで予定だった。
11月4日から見学は全面中止
2日後の11月3日17時5分、その予定が実施に変わった。
告知画像によると、11月4日(水)から当面の間、ラッコの見学を全面中止する。ライブ配信もあわせて停止する。
期限は「当面の間」としか書かれていない。ただし再開するときは、改めて公式サイトとXで知らせると明記されている。閉鎖ではなく、一時的な停止という書き方だ。
中止前日の水槽の様子
見学が止まる前日の11月3日に、現地でラッコを見てきた人もいる。
@snakas さんは、見た印象を「思ったより元気な感じだったが、やはり以前よりは活動的では無い感じはした」と書いている。2頭が並んだ写真つきで、見学が止まる直前の記録になった。
水族館からのお願い
公式の文書には、ファンに向けたお願いも載っている。
職員は全力でケアに当たっているので、お電話やメール、直接の質問は控えてもらえると幸いです、という内容だ。
キラの様子は、公式サイトとXでお知らせするとも書かれている。気になる人は、公式の更新を待つことになる。
キラは18歳、メイは22歳
公式の特設サイトのプロフィールによると、キラは2008年4月21日生まれ。11月4日時点で18歳になる。
アドベンチャーワールド生まれで、父親はカン、母親はフローラ。鳥羽水族館には2021年3月17日に来た。
もう1頭のメイは2004年5月9日生まれで22歳。特設サイトによると、昔は「好奇心旺盛なやんちゃ娘」と紹介されることが多かったが、いまは国内最高齢のラッコとしてブームを引っぱる存在になっている。
飼育史の2004年の項には、「20年ぶりに『メイ』誕生」とある。鳥羽の水槽で生まれた赤ちゃんだった。
国内のラッコは鳥羽の2頭だけ
鳥羽水族館がラッコの飼育を始めたのは1983年。アラスカから4頭を迎えた。翌1984年には日本初のラッコの赤ちゃんが生まれている。
かつては全国にいた。Wikipediaの「ラッコ」の項には、日本動物園水族館協会の資料として、1994年に全国28施設で合計122頭が飼育されていたとある。
いま国内で飼育されているのは、鳥羽水族館のメス2頭、メイとキラだけとされる。だから1頭の体調が、そのまま国内のラッコの話になる。
ライブ配信は、公式特設サイトに「ラッコ24時間ライブカメラ」の項目がある。こちらも現在は止まっている。
見学とライブ配信の再開は、公式サイトと@TOBA_AQUARIUM のXで案内される予定だ。
ラッコと同じイタチ科のカワウソの話なら、四国水族館のニホンカワウソ特別展の記事もどうぞ。