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「儀式ミーム」の元ネタは?頭突きアニメ『The Shoebody Bop』と曲の正体

儀式ミーム(ぎしきみーむ) ・ 2026年10月12日 公開

赤いローブの集団が輪になり、地面からトゲ頭の悪魔がせり上がってくる。TikTokで流れてくる「儀式ミーム」のあの場面は、海外のアニメ『The Shoebody Bop』の一部を切り抜いたものだ。

本編は約90秒。川に立つ青いローブの男が、運ばれてくる人々にひたすら頭突きをするという、説明すればするほど意味が分からなくなる作品になっている。

「儀式ミーム」とは?

召喚の場面に「運動会が中止になりますように」「大雨で休校になれ」といった願いを重ねて、真顔で何かを呼び寄せる茶番動画のこと。日本では TikTok と X で広まり、CapCut で文字を乗せた投稿が多い。

いつ始まったかははっきりしない。2026年7月には日本語の解説記事が出ていて、TikTok では「儀式みんなやるよねー」といった文言を添えた投稿が並んでいる。

海外では同じ素材が「Summoning Meme(召喚ミーム)」と呼ばれている。日本の「儀式」は呼び名がローカライズされた形だ。

元ネタは頭突きアニメ

元動画は2022年4月17日、YouTuber の The Minute Hour が公開した『The Shoebody Bop』。アニメーションを手がけたのは Drue Langlois だ。

中身はこうなっている。

  • 川に青いローブの「司祭」っぽい男が立っている
  • 仲間が白いローブの人を1人ずつ手渡し、男が頭突きをして下流へ流す
  • 後ろでは青いローブの仲間たちがアカペラで「Shoebody Bop」を歌い続ける
  • 渡される人のおでこがだんだん硬くなり、最後に赤いローブの集団がトゲ頭の悪魔を呼び出す

ミームで使われているのは、この最後の召喚シーンだけ。本編のほとんどは頭突きなので、元ネタを初めて見た人はだいたい「思ってたのと違う」となる。

前作は銀行で頭突きする話

『The Shoebody Bop』には前作がある。2018年8月26日に同じコンビで公開された『Something Terribly Offensive』だ。

銀行の列に並んだ男が、周りには聞こえない「ひどい悪口」に反応して、相手に頭突きを繰り返す。こちらも約308万回再生されている。続編は、この頭突き男を川の儀式に連れていった形になる。

曲の正体は意味のないアカペラ

「儀式ミーム 曲」で探している人の答えは、この作品の劇中歌そのものだ。曲名も動画と同じ『The Shoebody Bop』で、The Minute Hour が作ったアカペラになっている。

歌詞は英語として意味の通る文章ではない。言葉の意味より、低い声で淡々と繰り返されるリズムで聞かせるタイプの曲だ。このクセになる感じが流行った理由のひとつとされる。

TikTok では倍速にした版がよく使われている。原曲を聞くと思ったよりゆっくりで、ちょっと驚く。

2025年に再ブームした経緯

公開から2年ほどは、知る人ぞ知る動画だった。火がついたのは2024年末からになる。

  • 2024年11月26日、TikTok の @superflyscifiguy が倍速版を投稿して40万回再生を超えた
  • 2025年初め、The Minute Hour がチャンネル名を「GAMER.CHURCH」に変え、元動画を限定公開にした
  • 2025年1月10日、Drue Langlois が自分のチャンネルに動画を再投稿した
  • 2025年1月31日、Reddit の /r/TheRandomest に「この動画の元ネタを教えて」という投稿が立ち、9,000以上の upvote を集めた
  • 2025年2月16日から、Instagram の @shoebody_bop_daily が倍速版を毎日のように投稿した
  • 2025年3月、召喚シーンのグリーンバック素材が出回り、「援軍を呼ぶ」ネタが量産された

Drue Langlois の再投稿版は、いまや1,600万回以上再生されている。いちばん見られているのはこっちだ。

ちなみに日本語の解説ブログでは「元動画は非公開になった」と書かれていることがある。実際は限定公開なので、上のように今も埋め込みで再生できる(2026年10月12日に確認)。

海外では召喚シーンが「援軍を呼ぶ」の合図として使われるのが定番だった。2025年3月8日に @synthosarcade が投稿した Marvel Rivals ネタは、勝たせてもらうための「儀式」としてこの場面を使い、30万回再生を超えている。

なぜここまで流行ったのか

Know Your Meme の解説記事を読むと、効いているポイントはおおむね次の3つになる。

  1. 頭突きを淡々と繰り返す暴力と、Adult Swim っぽい不条理な絵柄
  2. 意味のないアカペラの中毒性
  3. 召喚シーンが「何を呼ぶか」を差し替えるだけで使える汎用素材だったこと

日本で「儀式」として定着したのは3つ目が効いている。雨乞いも休校祈願も、願いの中身を文字で乗せれば成立するので、学生のあるあるとすごく相性がいい。

使い方・例文

  • 運動会の前日に「明日雨になれ」と書いて召喚シーンを流す
  • 台風のニュースを見ながら「休校にする儀式、みんなやるよねー」
  • 月曜の朝に「仕事を休みたい儀式」として投稿する
  • 推しのガチャを引く前に「確定演出を呼ぶ儀式」をやる

どれも、本気で何かを呼んでいる顔をするのがお約束。願いがバカバカしいほど、真顔の召喚との落差でウケる。

関連する言葉

同じく海外発で、意味の分からなさそのものを楽しむ系のミームにはブレインロットがある。AI生成の謎キャラが並ぶイタリアン・ブレインロットも、説明しても伝わらない点では近い。

不気味さをネタにする海外ミームならバックルームズ。短い映像と曲がセットで「何にでも使える素材」になった例としては、棺桶ダンスやチキンジョッキーがわかりやすい。

参考: Know Your Meme「Shoebody Bop」/Know Your Meme 解説記事

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