「ソーラン節 自由形」の元ネタは誰?振りの大元はりょうくんの投稿
運動会で踊ったソーラン節を、振り付けのルールを無視して好きに崩して踊る。これが 「ソーラン節 自由形」 です。2026年の夏から秋にかけてTikTokやYouTubeショートで一気に広がって、アイドルや配信者まで参加するミームになりました。
「ソーラン節 自由形」とは?
ソーラン節 自由形は、学校行事で踊る南中ソーランの振り付けを、各自がK-POP風・セクシー・コミカルなどに自由にアレンジして踊るショート動画のことです。曲は同じソーラン節のままで、動きだけが人それぞれになります。
決まった振りどおりに踊るほうは、対比で「定型」と呼ばれているようです。Yahoo!リアルタイム検索の投稿でそう書いている人が確認できました。
型らしい型は少ないものの、モデルプレスによると、冒頭で「構え」の合図とともに頬に手を当てるポーズが一つの目印になっています。
ちなみにソーラン節自体の由来は、ニシン漁の作業唄です。南中ソーランの振り付けがニシン漁の動きから来ている話は、ソーラン節の由来を書いた記事にまとめています。
元ネタと広まり方
発端は一人の投稿ではなく、3つの段階がつながっています。先に流れを並べます。
- 2026年8月13日: クリエイターのりょうくんが「暇だしソーラン節踊っとくわ」を投稿
- 9月15日: 小学生の兄妹の投稿がバズり、一気に広まる
- 10月上旬から: アイドル・配信者・YouTuberへ拡大
振りの大元はりょうくんの投稿
振りの大元とされるのは、クリエイターのりょうくん(Instagram @ryo.and.kitamura)が8月13日に投稿した「【暇だしソーラン節踊っとくわ】」です。Instagram のリールは26.2万いいねを集めています。
本人は投稿のなかで、文化祭でソーラン節の振り付けリーダーだったと書いています。学校で踊った経験者が、崩して見せた動画だったわけです。
小学生の兄妹の投稿で一気に広まった
9月15日には、小学生の兄妹がりょうくんを真似たK-POP風のソーラン節を投稿し、こちらが大きく拡散しました。レーベルのバップとKAI-YOUが盛り上がりのきっかけとして挙げている小学生の動画は、これを指すとみられます。
バップによると、9月26日時点で「#ソーラン節」関連の動画は直近30日間で約2,000万回再生されました。
なお、この投稿をした兄妹は子どもなので、アカウント名や動画へのリンクは載せません。
10月にアイドルや配信者が参加
10月上旬からは、有名人の参加が続きました。モデルプレス(10月14日)が名前を挙げているのは次の人たちです。
- ME:I(「北海道だしソーラン節踊っとくわ」)
- 乃木坂46の金川紗耶さん
- 日向坂46の金村美玖さん、正源司陽子さん(金村さんが自由形、正源司さんが元の振り付けを担当)
- =LOVEの大谷映美里さん
- CUTIE STREET、SKE48、Juice=Juice、SUPER☆DRAGON
- 関口メンディーさん、モナキさん
ほかにも、10月10日にはフィギュアスケートの宇野昌磨さんが、本田真凜さんがサングラス姿で南中ソーランを踊る動画をXに投稿しています(ハフポスト日本版によると約2年前に撮影されたもの)。
YouTube の公式チャンネルでも、10月に入ってから次々に出ました。ホロライブの星街すいせいさんが、10月1日に「#ソーラン節 自由形、新居で踊ってみた」を投稿しています。
QuizKnock 公式の「ソーラン節 自由形 クイズの舞」(10月20日)は136万回再生まで伸びました。
バップが10月21日にプレスリリースを出して、翌22日にはKAI-YOUが記事にしています。
音源は伊藤多喜雄の「TAKIO’S SOHRAN 2」
使われている音源は、伊藤多喜雄&TAKIO BANDの「TAKIO’S SOHRAN 2」です。1998年6月21日に出たアルバム『NIPPONESE SONG~産土~』に入っている曲で、バップによると、伊藤多喜雄さんは南中ソーランで使われる「TAKiOのソーラン節」の生みの親でもあります。配信はこちらから聴けます。
南中ソーランは、1991年に北海道の稚内南中学校で作られたものです。
「自由形」と名付けた人は特定できない
誰が最初に「自由形」と呼んだのかは、確定的な記録が残っていません。バップとKAI-YOUは、小学生の投稿者が自分の動画を「ソーラン節 自由形」と名付けたことから始まったと説明しています。一方のモデルプレスは、りょうくんの動画をきっかけに「〇〇だしソーラン節踊っとくわ」と自由に踊る様子がそう名付けられた、という書き方です。どちらも初出の投稿は示していません。
発端の説明も、モデルプレスはりょうくん、バップとKAI-YOUは小学生の兄妹と食い違っています。振りの大元がりょうくんで、それを真似た小学生の投稿でバズった、と並べると両方がつながります。
なぜ流行ったのか
理由は媒体が見立てを書いています。バップは「近年のK-POPアイドルを彷彿とさせる個性的なアレンジ」が話題になったとしています。KAI-YOUは、学校行事で体に残っていた記憶がショート動画で再編集された、という見方です。
どちらも「とされる」範囲の話ですが、運動会で全員が一度は踊っているので、誰でも参加できる敷居の低さは確かにありそうです。
使い方・例文
使うのは主に動画のタイトルや投稿文です。
- 「暇だしソーラン節踊っとくわ」(りょうくんの投稿のノリ)
- 「北海道だしソーラン節踊っとくわ」(ME:I の投稿のように、場所や状況に合わせて変える)
- 「ソーラン節 自由形、やってみた」
- 「定型のソーランしか踊れないんだけど」
検索では「ソーラン節 自由形 元ネタ」「本家」「元動画」といった形でも打たれているようです。
関連する言葉
学校で覚えた振りを、ネットで大人がもう一度踊る流れは 恋ダンス に近いです。恋ダンスはドラマの主題歌から、ソーラン節は運動会からという違いがあります。
アイドルや配信者が自分なりの振りで投稿していく広がり方は、踊ってみた の文化そのものです。星街すいせいさんの動画タイトルも「踊ってみた」になっています。