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「ネズミダンス」の曲名と元ネタ、長靴の3Dネズミは誰が作った?

ネズミダンス(ラットダンス)(ねずみだんす) ・ 2026年10月13日 公開

黒い長靴をはいた3Dのネズミが、ゆっくりしたビートに合わせて同じ振りを繰り返す。背景はリビング、街角、宇宙と次々に切り替わる。これが「ネズミダンス」、英語圏では「Rat Dance」と呼ばれているミームです。

作ったのはブラジルのTikToker @ratomilton。曲はJoyfulの「Chess Type Beat」で、配信サービスでは「chess」という名前で出ています。

「ネズミダンス」とは?

3DCGのネズミが踊るループ動画と、それを人間がまねするダンスの両方を指します。英語では「Milton’s Dancing Rat Trend」「Rat Dance Meme」と呼ばれ、まねした人の名前から「IShowSpeed’s Dancing Rat Trend」と書かれることもあります(Know Your Meme)。

使われ方は大きく3つです。

  • 元のネズミ動画をそのまま貼る
  • 振り付けを人間が踊ってみる
  • ネズミを切り抜いて、自分の動画や写真に合成する

振りは腕を振りながら左右に体を揺らすだけで、ほぼ誰でも踊れます。真似のハードルが低いのが、ここまで広がった理由のひとつです。

元ネタ・由来

元ネタは、ブラジルのTikTokアカウント @ratomilton(名前はMilton)が作った3Dネズミのアニメーションです。Daily Dot によると、2024年12月からネズミが踊る動画を投稿し始めていました。

いちばん伸びたのが、2025年1月1日に「Happy 2025!!」と添えて出した1本です。

KYMの記録では、この動画は1か月で5,500万回再生・730万いいね。2025年2月末の時点で8,200万回を超え(KYMの解説記事)、2026年10月に投稿ページを確認すると再生数は9,270万回、いいねは1,000万まで伸びていました。

火をつけたのはIShowSpeed

ネズミ動画を「踊るもの」に変えたのは、アメリカの配信者IShowSpeedです。2025年1月18日、ネズミの振りを本人が再現した動画を投稿しました。

KYMによると、この動画は2週間で1億7,400万回再生・1,900万いいね。Daily Dotは2億5,000万回超と書いていて、集計した時期で差があります。いずれにしても1億回は軽く超えています。

ここから一気に「やってみた」が増えました。KYMが挙げている例を並べるとこうなります。

  • 2025年1月27日、韓国の @chilllit_seoul が3日で1,300万回再生
  • 同じ日、@thereallightskinmonte がフィルターで自分にネズミを重ねた動画で約2,800万回再生
  • 音源を使った動画は63万本以上

その後はDuolingoの公式アカウントなど企業も乗っかり、Daily Dotは日本のLDH所属グループPSYCHIC FEVERも参加者に挙げています。盛り上がりのピークは2025年2月でした。

日本で「ネズミダンス」という呼び方がいつ定着したのかは、はっきりした記録が残っていません。英語の「Rat Dance」をそのまま訳した呼び名と、カタカナの「ラットダンス」が並んで使われています。

曲名は「Chess Type Beat」

検索でいちばん多いのが「ネズミダンスの曲は何?」です。答えはJoyfulの「Chess Type Beat」。ミームの界隈ではこの名前で通っています。

ややこしいのは、配信サービスでは「Chess Type Beat」ではなく「chess」の名前で出ていることです。Apple Musicで見ると、アーティスト名joyful のシングル「chess」に、テンポを落とした「chess (slowed)」や速めた「chess (sped up)」も入っています。ミームの呼び名と配信上の曲名が違うので、「Chess Type Beat」で探して見つからなかった人も多いはずです。

もうひとつ見つけにくい理由があります。@ratomilton の元動画は、TikTok上の音源名が「som original - Milton」(ポルトガル語で「オリジナル音源」)になっていて、曲名が出てきません。元動画の画面から曲名をたどれないので、「曲名は?」という質問があちこちで繰り返されることになりました。

作曲したJoyfulがどんな人物なのかは、信頼できる一次情報が見つかっていません。

使い方・例文

  • 「テスト終わった瞬間、脳内でネズミダンス流れてた」
  • 「文化祭の出し物、ネズミダンスなら全員すぐ踊れる」
  • 「このBGM、ラットダンスの曲じゃん。曲名ずっと知りたかった」

人間が踊るときは、無表情で淡々とやるほうがネズミっぽく見えます。真顔で踊る、という時点でちょっと笑えるのがこのミームの肝です。

関連する言葉

動物がループで踊るだけのミームとしては、1990年代末のハムスターダンスが元祖にあたります。丸枠の中でアライグマが回る回るアライグマも、曲と動物の合わせ技という点で近い仲間です。

IShowSpeedが関わったミームなら、カイ・セナトとのマイクラ配信から生まれたラ・ピースがあります。人間がまねして踊る型では、NFL選手やフォートナイトでおなじみのGriddyや、ゆるい動きで流行った低コルチゾールダンスも同じ系統です。

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