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プププランドの地面によく刺さっている「アレ」とは?正体不明のまま名前がついた元ネタ

プププランドの地面によく刺さっている「アレ」(ぷぷぷらんどのじめんによくささっているあれ)(ぷぷぷらんどのじめんによくささっているあれ) ・ 2026年9月17日 公開

初代『星のカービィ』の最初のステージ「GREEN GREENS」を思い浮かべてほしい。丸いカービィが走る足元、草の生えた地面に、板みたいなものが3本まとめて刺さっている。あれが何なのか、任天堂もHAL研究所も1992年から一度も説明していない。それどころか名前すらなく、公式が便宜的に呼んだ「プププランドの地面によく刺さっている『アレ』」という21文字が、そのまま通称として定着してしまった。

「プププランドの地面によく刺さっている『アレ』」とは?

『星のカービィ』シリーズの背景に置かれている、正体不明のオブジェクトを指す呼び名です。「プププランドの地面によく刺さってるアレ」と縮めて書かれることも多く、検索でもどちらの表記も打たれています。

形は縦長の長方形の上部に半円が乗った板状で、フチに沿って内側にも線が入っています。墓石にも見えるし、栞にも見えるし、細長いお菓子にも見えます。作品によって見た目にバリエーションがあり、無地のもの、縞模様のもの、網目模様のもの、氷でできたもの、発光しているものが確認されています。まっすぐ立っているものもあれば斜めに刺さっているものもあり、束になって大量に生えている作品もある。長さもまちまちです。そして下部は常に地面に隠れているので、全体がどんな形なのかは今も分かっていません。

基本的にはゲーム的な役割のない背景オブジェクトで、長らく壊すことも押すこともできませんでした。ただし例外はあって、『星のカービィ トリプルデラックス』ではビッグバンすいこみで周囲の土ごと引き抜けるようになり、『カービィ バトルデラックス!』のプロローグではシリーズで初めて直接触れられるルート上に置かれました。『カービィのエアライダー』のシティトライアルに至っては、破壊するとたまに強化アイテムが出てきます。もっとも土に隠れた部分は毟り取っても四角い土塊のままなので、正体が分かるわけではありません。

初代から30作以上、ずっと刺さり続けている

初出は1992年4月27日にゲームボーイで発売された初代『星のカービィ』(開発はHAL研究所、発売は任天堂)。主に「GREEN GREENS」の地面に刺さっています。

そこから『星のカービィ ディスカバリー』や『カービィのエアライダー』まで、さらに『毛糸のカービィ』や『大乱闘スマッシュブラザーズ』シリーズなども含めて、30作以上に登場していることが確認されています。シリーズが3Dになろうが毛糸になろうが、律儀に刺さっている。初代が1992年発売なので、2027年春に発売予定の『星のカービィ ワールドビヨンド』はちょうどシリーズ35周年の年にあたりますが、ここまで来て正体が明かされる気配はありません。

元ネタ・由来、2017年4月1日に名前がついた

呼び名が生まれた瞬間ははっきりしています。シリーズ25周年だった2017年4月1日、公式X(@Kirby_JP)が投稿したエイプリルフールのネタです。

本文はこうでした。

スクープです!! マホロアさんとマルクさんから聞いたのですが、プププランドの地面によく刺さっている「アレ」。 25周すると、な・なんと…!チョコレートになって食べられるようになるんですって~! どんな味か気になるので、わたしたちもがんばります!

エイプリルフールなので、当然これは嘘です。ただ、嘘の作り方が細かい。「25周すると」はシリーズ25周年の語呂合わせですし、情報の出どころとして名前が挙がっているマホロアとマルクは、どちらも作中でカービィを騙して裏切った前科持ちのコンビです。ニコニコ大百科でも「前科持ちコンビ」と紹介されているとおり、嘘つき役として適任すぎる2人をわざわざ情報源に据えた配役のギャグになっています。投稿には1万2千件近いいいねが付きました。

ここで効いたのが、公式が「アレ」としか呼べなかったことでした。名前がないものを紹介しようとした結果、「プププランドの地面によく刺さっている『アレ』」という説明文がそのまま名前として通用してしまった。しかも1992年の初登場から2017年のこの投稿まで、25年間まったく言及されてこなかったオブジェクトです。25年目にして初めて公式に触れられた内容が嘘というのも、なかなかひどい扱いではあります。

チョコレートというのは嘘ですが、カービィとお菓子の組み合わせ自体はグッズでは定番で、アイシングクッキー柄のカービィが入った「プププなおかしやさん」のガシャポンのような商品は実際に出ています。「アレ」が商品化される日はまだ来ていません。

正式名称はいまだに不明

2017年の投稿から約9年が経ちましたが、正式名称は今も公表されていません。「アレ」はあくまで公式が便宜的にそう呼んだだけで、正式に名付けられたわけではない点は押さえておきたいところです。

開発者のあいだでは「ブルボン」「チョコリエール」と呼ばれているという話が出回っていて、ブルボンが売っているチョコリエールという実在のお菓子に形が似ていることから納得感はあります。ただ、これを書いているのはファンwikiやニコニコ大百科で、どちらも「〜と呼ばれることがあるらしい」という伝聞の書き方です。発言の出どころとされる記事まで遡って確認することはできませんでした。あくまでそう言われているという段階の話として扱うのが正確です。

2026年9月にまた掘り返された

この語は最近また動いています。ニコニコ大百科の週間HOTワードでは2026年9月9日〜9月15日の集計で5位に入っていて、記事を見に来た人の参照元の92%がXでした。つまり、X で話題になったのを見た人が意味を調べに来ている状態です。

ただし、再燃のきっかけになった個別の投稿までは特定できませんでした。9月にXきっかけで再び注目されたことは数字から言えますが、誰の何の投稿が起点だったかは分かっていません。手がかりとしては、同じ大百科の掲示板に9月14日から「新作告知でアレが出てきて一瞬でカービィだぁぁあ!となった」「新作だと幅が太くなってる」といった書き込みが並んでいて、新作の映像に映った「アレ」を見た人の反応が集まっていたことは読み取れます。カービィ関連は売り場で撮られたハンガーの写真が8万いいねを超えるような伸び方を普通にするので、この手の再燃自体は珍しくないジャンルではあります。

使い方・例文

  • 「プププランドの地面によく刺さってるアレ、結局なんなの」
  • 「GREEN GREENSのアレ、25年間ガン無視されてたの笑う」
  • 「公式ですら『アレ』としか言えないの、逆にすごい」
  • 「ブルボン説が濃厚らしいけど確定ではないっぽい」

基本的には正体不明の背景オブジェクトを指す固有名詞として使われますが、「公式が名前を用意しないまま何十年も置かれ続けているもの」の代名詞として持ち出されることもあります。ゲームの背景に映り込んでいる謎の物体全般にツッコむとき、引き合いに出しやすい例です。

関連する言葉

ゲームの中にある謎のオブジェクトがネタとして独り歩きしていく型では、祠ネタが近い例になります。あちらはホラー作品の定番シチュエーションから生まれた大喜利で、扱いの軽い背景要素にプレイヤー側が意味を与えていく流れは共通しています。

正体が明かされていないものを手がかりから読み解こうとする遊び方そのものは考察です。「アレ」の場合、材料が形と登場作品しかないうえ、唯一の公式言及がエイプリルフールの嘘なので、考察勢にとってはかなり手強い相手だと思います。カービィ関連では『カービィのエアライダー』のamiiboのように新しい商品が次々出ているので、そのどこかで答え合わせが来る可能性は残っています。

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