「シーン」とは?意味・元ネタ(手塚治虫の発明)を解説
しんと静まりかえった部屋、気まずい沈黙。そんな場面に添えられる「シーン……」の文字。よく考えると、音がしていないのに“音”の文字がある。この不思議な無音の擬音が 「シーン」 です。
「シーン」とは?
「シーン」は、静寂・沈黙、つまり“音がしていない状態”を表す擬音(オノマトペ)。漫画やネットで、誰も反応しない、しらけた、静まりかえった空気を表すのに使われます。
実際には鳴っていない“無音”を、あえて文字にしてしまうという、よく考えると不思議な表現です。
元ネタ・由来(手塚治虫の「大発明」)
この「シーン」を漫画表現として広めたのは、漫画の神様・手塚治虫だとされています。1951〜52年に発表された作品『新世界ルルー』で初めて使ったとされ、手塚さん自身も 「音ひとつしない場面に『シーン』と書くのは、じつはぼくが始めたものだ」と語っています。
由来は、「しんと静まりかえる」の 「しん」から。音のない状態を音で表すという逆転の発想は、いまや当たり前になった漫画表現の“大発明”でした。ネットでも、反応がなくてしらけた空気を表すのに「シーン」は欠かせません。
使い方・例文
- 「渾身のギャグを言ったのにシーン……」
- 「会議で意見を求めたら全員シーン」
- 「音がないのに“シーン”って発明した人すごい」
関連する言葉
“無音”を文字にした、漫画発のネットミーム。同じく音のない“圧”を表現したゴゴゴや、ピノコの造語アッチョンブリケとも通じる、コマの表現力を物語る名オノマトペです。