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「80億分の1」ゲームで日本に生まれる確率は0.57%

ブラウザゲーム「80億分の1」で日本に生まれる確率は約0.57%、175人に1人です。サイトの中のデータから計算すると、そうなります。

「80億分の1」は、141か国の統計をもとに、世界のどこかで生まれた誰かの一生を0歳から最後まで生きるシミュレーターです。キャッチコピーは「あなたは誰として生まれる?」。

10月13日の朝、Xでこのサイトを紹介した投稿が10万いいねを超えました。

投稿したのはかんちさん(@zmukkuri)。「死んだときにちょっと泣いた」という一言につられて、自分の人生を回しに行った人がかなりいたようです。

生まれる国は選べない

公式サイトを開くと、最初にこう書かれています。

いまこの瞬間にも、1秒に4人ほどの赤ちゃんが生まれています。

そのうちのひとりになって、一度きりの人生を最後まで生きる、というのがこのゲームの全部です。使っている統計は国連・WHO・世界銀行のもので、対象は141か国。

リードにはもう一文あります。「どこで、誰の子として生まれるかは選べません。あなたがそうだったように。」。生まれる前に決められるのは、生まれる世界(過去・いま・これから)と国の決め方、一生の長さくらいです。生まれてからは進学や仕事、恋愛、移住の場面で選択肢が出ますが、サイトの説明は「選択は人生を変えますが、生まれた場所の統計から完全に抜け出すのは難しいものです」。

一生を約1時間に設定すると、1年は40〜60秒ほどで過ぎていきます。昼休みに1回、という遊び方はちょっと厳しくて、1時間半コースだと映画1本ぶんです。

日本に生まれるのは175人に1人

設定欄の「生まれる国の決め方」には、2つのモードがあります。

  • 出生で選ぶ … 国ごとの年間出生数に応じて決まる
  • 人口で選ぶ … 人口の割合に応じて決まる

サイトのHTMLには141か国ぶんのデータが入っていて、年間出生数の合計は131,355,833人。日本は749,884人です。割り算すると0.57%、約175人に1人になります。

上位はこんな並びでした(出生で選ぶモード・サイトのデータから計算)。

インドがほぼ6人に1人。ナイジェリアは日本のちょうど10倍です。何回か回して日本が出ないのは、運が悪いのではなく、そもそも出にくい国だからということになります。

人口で選ぶと日本は3倍近く出る

同じ日本でも、「人口で選ぶ」モードに切り替えると確率は1.55%(約65人に1人)に上がります。出生モードの0.57%は、その4割にも届きません。

理由は単純で、日本は人口に比べて生まれる子どもが少ない国だからです。世界の人口の1.55%を占めていても、毎年生まれる赤ちゃんの中では0.57%しかいない。少子化が、生まれる確率という形で出てきます。

逆向きの例が中国で、人口で選ぶと17.73%なのに、出生で選ぶと6.78%まで下がります。

なお、この0.57%は「いまの世界」を出生モードで選んだ場合の値です。サイトには「過去の世界」「これからの世界」もあり、そちらでは確率が変わります。

生まれた国で寿命も変わる

国が決まると、そこから先の人生もその国の統計に沿って進みます。サイト内のデータでは、平均寿命は日本が84.7歳、韓国84.3歳、インド72.0歳、ナイジェリア54.5歳。

日本に生まれる確率の10倍で引くナイジェリアは、平均寿命が日本より30年短い計算です。

サイトは「生まれる」ボタンの下で、子どもの死、児童婚、紛争、病気のような重い場面も実際の統計どおりに出てくると先に断っています。冒頭の「ちょっと泣いた」は、たぶんこのあたりから来ています。

「29歳で死んだ」報告が並ぶ

紹介投稿には、自分が生きた人生を引用で報告する人もいました。いちばん伸びたのがこれです。

イギリスに生まれて博士課程まで進んだのに、29歳で交通事故。こちらも8万いいねを超えました。

AUTOMATONによると、ハッシュタグ「#80億分の1」にも多くのプレイ結果が投稿されています。反応を集めたTogetterのまとめもできていました。

ガチャで言えば、日本はかなりの低レア枠です。ガチャと違って引き直しても課金で確率は上がりませんが、何度でも無料で生まれ直せます。

作ったのは個人、公開から4時間

運営は「Jin’s Earth」という個人で、特定商取引法の表記上の所在地はカナダです。利用規約の日本語訳は参考扱いで、韓国語版か英語版が優先と書かれています。

AUTOMATONによると公開は10月5日。同記事が引く韓国・国民日報のインタビューでは、Threadsに出した投稿が話題になったので急いでドメインを買い、最初のプロンプトから公開まで4時間だったそうです。公開から1週間ほどで日本のXに届いたことになります。

利用規約では、問い合わせなしで配信や動画投稿をしてよいとしています(出典の表記は推奨)。実況向きのゲームなので、配信でも見かけるようになりそうです。

KAI-YOUの紹介記事も出ています。

遊ぶなら時間に余裕のある日に

人生をなぞるゲームなら、ボードゲームのドラクエ人生ゲームがありました。シミュレーターならラーメン屋経営ゲーム『Japanese Ramen Simulator』も。「80億分の1」にはルーレットもゴールもなく、生まれる国からして統計で決まります。

いちばん短い設定でも約30分かかります。175分の1の日本を引けるかどうか、寝る前より休みの日に試してみてください。

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