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広島・安佐動物公園で開園以来“初”のチーター誕生、母ルーシーが約11時間かけて4頭を出産

2026年7月13日 ・ トレンド「安佐動物公園 チーター 赤ちゃん 4頭」より

「地上最速の動物」チーターは、じつは動物園での繁殖がとても難しいことで知られる。そんなチーターに、広島市の安佐動物公園(あさどうぶつこうえん)で、開園以来はじめての赤ちゃんが誕生した。しかも一度に4頭。母親が一晩がかりで新しい命を産み落とした、うれしいニュースだ。

深夜から朝まで、約11時間で4頭

出産が始まったのは2026年6月28日の夜。母チーターの「ルーシー」が、午後11時10分に1頭目を出産した。その後は2頭目が翌29日の午前2時43分、3頭目・4頭目が同じく29日の午前7時過ぎから10時前にかけて生まれ、合わせて4頭。最初の赤ちゃんから数えて、およそ11時間におよぶ長丁場だった。

この一部始終は、飼育スタッフが設置していた監視カメラがしっかりととらえていた。人の手を極力入れず、静かに見守りながら出産を記録できたことになる。園によると、赤ちゃんはいずれも当面は非公開で育てられ、性別や体重はまだ確定していないという(数字は暫定)。詳しい経緯は安佐動物公園の公式お知らせにまとめられているほか、出産を伝える広島県内のニュースでも報じられている。

母ルーシーと父ジルコ、“初めての春”まで

赤ちゃんたちの母・ルーシーは、2020年に山口県の秋吉台自然動物園で生まれた個体。繁殖への期待を背負って、2026年2月に安佐動物公園へやってきた。そして3月25日に初めての交尾が確認され、そこから約3か月を経ての出産となった。来園からわずか数か月でのうれしい知らせだ。

父となったのは、2012年生まれで2020年から安佐動物公園で暮らすオスの「ジルコ」。長く園で待っていたジルコのもとに新しい家族を迎えるかたちで、繁殖という大きな一歩が実った。園にとっても「今回の繁殖は非常に嬉しい」と喜びをにじませる出来事だった。

そもそもチーターの繁殖はなぜ難しい?

一度に4頭、と聞くとすんなり生まれたように思えるが、チーターは飼育下での繁殖が難しい動物の代表格とされる。もともと群れをつくらず単独で暮らす性質が強く、メスが相手のオスを選り好みするため、ただオスとメスを一緒にすれば繁殖する、というわけにはいかないのだ。国内でチーターを飼育・繁殖できる施設が限られていることもあり、一つひとつの誕生が大きなニュースになる。

だからこそ、来園から数か月で無事に4頭が生まれた今回のケースは、スタッフの丁寧な準備と“縁”が重なった結果と言える。

非公開でも会える、園内ライブモニター

赤ちゃんは当面非公開だが、安佐動物公園では7月12日から園内にチーター親子のライブモニターが設けられ、来園者が育児の様子をうかがえるようになったと伝えられている。すくすく育つ4頭が一般公開されるのは、もう少し先。名前や公開日といった続報も気になるところだ。

地上最速の動物が、いちばん無防備な赤ちゃんとして4頭そろって新しい一歩を踏み出した。広島から届いた夏のうれしい知らせに、これからの成長を見守りたくなる。

※出産の経緯や頭数は安佐動物公園の発表にもとづく暫定情報です。最新の公開状況は公式サイトなどでご確認ください。