マルフォイの杖は「サンザシとユニコーンの毛」、最後はハリーの手に渡っていた
ハリーがヴォルデモートを倒したとき、手にしていたのはドラコ・マルフォイの杖だ。素材はサンザシの木とユニコーンの毛。
この事実に気づいた人の投稿が、Xで3.6万いいねを超えた。
投稿したのは @wanko111111111(木漏日わんこ)さん。10月10日の夕方に、マルフォイはユニコーンの杖を使っているらしい、という話から入る。
いったん「ええやん」で受け流したあと、ハリーの最終装備がそれを奪ったものだと知って、「!」と「?」を連打して驚いている。返信も41件ついた。
ドラコの杖の中身
まずスペックから。ハリー・ポッター公式設定をまとめたファンWikiによると、ドラコの杖はこうなっている。
しなりの評価は、7巻『死の秘宝』でオリバンダー老人が杖を調べたときのものだ。作ったのもオリバンダーなので、本人の鑑定ということになる。
ちなみにハリー自身の杖はヒイラギと不死鳥の尾羽で11インチ。ドラコのほうが1インチ短い。
ユニコーンの毛は一番忠実な芯
投稿ではユニコーンの杖だという話を「ええやん」で受け流しているが、この芯の設定を知ると、あとの驚きがもう一段大きくなる。
作者J.K.ローリングが公式サイトで書いた杖の芯の解説では、ユニコーンの毛の杖はすべての杖の中で最も忠実だとされている。持ち主の腕前に関係なく、最初の持ち主に強く結びついたままでいることが多い、という性質だ。
魔法のムラが少なく、闇の魔術に向かわせにくい芯とも書かれている。マルフォイ家のイメージとは少しずれる性格づけで、ここも面白い。
なお、投稿にある「純血の象徴であるユニコーン」という言い方は、公式の解説には見当たらなかった。投稿者なりの言い回しとして読んでおくのがよさそうだ。
それでも忠誠はハリーへ移った
最初の持ち主に忠実なはずの杖が、ハリーの手に渡ったのは『死の秘宝』の終盤だ。
1998年の春、ハリーたちは人さらいに捕まり、マルフォイ館へ連れて行かれる。そこでの乱闘で、ハリーがドラコを武装解除して杖をもぎ取った。
杖を失ったドラコは、母ナルシッサの杖を借りて使うことになる。
脱出後、ハリーはシェル・コテージでオリバンダーにこの杖を見てもらった。オリバンダーの結論は、杖の忠誠はもうハリーに移っている、というものだった。
いちばん忠実なはずの芯でも、力ずくで奪われれば主を乗り換える。投稿の「ヘァァ!!」は最終装備が奪った杖だという点への驚きだが、この設定を重ねるとひねりがさらに効いてくる。
最終決戦で握っていた杖
ハリー自身のヒイラギの杖は、1997年12月の時点で折れていた。だからマルフォイ館のあとは、ドラコの杖が実質のメイン武器になる。
グリンゴッツ銀行への侵入でも、ホグワーツの戦いでも、ハリーはこの杖を使っている。ヴォルデモートと向き合った最後の決闘も、手にあったのはサンザシとユニコーンの毛の杖だ。
宿敵の杖を握ってラスボスを倒している、と言われると、確かに二度見したくなる。
ニワトコの杖も同じ理屈で動いた
この話がよくできているのは、もう1本の杖も同じ流れで主を変えている点だ。
6巻で、ドラコは天文台の塔でダンブルドアを武装解除している。本人は知らないまま、この時点でダンブルドアが持っていたニワトコの杖の主になっていた。
そしてマルフォイ館でハリーがドラコを武装解除したことで、ニワトコの杖の忠誠もハリーへ移る。ヴォルデモートが放った死の呪いがはね返ったのは、そのせいだ。
戦いのあと杖は持ち主へ
ホグワーツの戦いが終わると、ハリーはニワトコの杖を使って自分のヒイラギの杖を直した。
ドラコの杖は本人の手に戻り、大人になってからも使われ続けたとされている。舞台『ハリー・ポッターと呪いの子』のドラコが持っているのも、このサンザシの杖だ。
ちなみに映画版の最後では、ハリーは自分の杖を直さず、ニワトコの杖を折って捨てている。原作と映画で後始末が違うので、記憶があやふやな人はそこで混ざっているかもしれない。
ハリー・ポッター関連では、マクゴナガル先生がニンバス2000を買った動機の話も読み方が割れていた。グッズなら一番くじ第6弾の記事や、クリスピー・クリームの組分け帽子ドーナツもある。
次に死の秘宝を読み返すときは、ハリーがどの杖を構えているかを追ってみると、終盤の見え方が少し変わるはずだ。