ポケモンチャンピオンズでニョロトノの「はたく」が使用禁止に、9月9日のアプデでブリジュラスのミラーコートも
9月9日、ポケモンバトル専用ゲーム『Pokémon Champions』の更新データが配信された。午前11時に始まったメンテナンスは15時ごろに終わり、公式のお知らせが出ている。新しいレギュレーションM-Cの開始に合わせた定例の更新で、バランス調整も入った。その箇条書きの中に、二度見する1行がある。「・以下のポケモンの技が使用禁止になりました」のすぐ下に、ニョロトノと「はたく」の名前が並んでいた。
メンテ明けから13分後の15時13分、@tosaisan さんがそのお知らせのスクショを「僕のニョロトノが使用禁止になりました…」と投稿した。いいねは2,300を超えている。
止まったのは技のほうなので、ニョロトノ自体はこれまでどおり使える。それでも2枚目の画像を開くと笑ってしまう。バトル画面に映っているニョロトノのニックネームが「ひっぱたくね」で、技コマンドには「なげつける」「はたく」「はらだいこ」「きあいパンチ」が並んでいた。本当に殴る型として育てていた人の目の前で、その技が消えた形になる。
公式が名指しでニョロトノから「はたく」を取り上げた
お知らせに書かれているのは箇条書きだけで、理由の説明はひとつもない。使用禁止になった技として挙がっているのはニョロトノの「はたく」と、ブリジュラスの「ミラーコート」「メタルバースト」の合計3つ。逆に「・以下の技が使用可能になりました」として「きりさく」が戻ってきている。
PPが減らされたのは「ねがいごと」と「ちからをすいとる」で、どちらも12から8になった。回復技を細らせる調整で、こちらは対戦をやっている人ならすぐ意味がわかる。機能面ではログを見ると選出サポートが追加されていて、前者はバトル中の行動履歴を確認できるもの、後者は選出画面でバトルデータをもとにした情報を出してくれるものだ。並べてみると、技の使用禁止の1行だけが異物のように浮いている。
「はたく」は威力40の基本技、Championsで覚えるのはニョロトノだけだった
騒ぎになった理由は単純で、「はたく」がシリーズでいちばん地味な技だからだ。ノーマルタイプの物理技で威力は40。ポケモンWikiのニョロトノのページを見ると、レベルアップ技の表にレベル1で載っている。初代から続く、最初に覚えている系の技である。
しかもゲームメディアのAUTOMATONは、これまで『Pokémon Champions』で「はたく」を覚えるポケモンはニョロトノしかいなかったと報じている。つまり今回の措置で、このゲームから「はたく」という技そのものが消えたことになる。Xでは「ニョロトノのはたくis何」と素で困っている人がいて、Yahoo!リアルタイム検索の急上昇には「ニョロトノ」が入った。「トレンド入りしてるの草w」というツッコミも出ている。
公式は理由を書いていない。Xでは3つの説が並んだ
ここから先は全部憶測になる。お知らせには理由の記載がないので、何が起きて「はたく」が止まったのかは公式からは読み取れない。Xで見かけた読みは大きく3つに割れている。
ひとつめは、ダブルバトルのコンボを潰したという説。ニョロトノの特性であめふらしで雨を降らし、味方のブリジュラスを「はたく」で軽く小突いて特性じきゅうりょくの防御上昇を稼ぎ、固くなったブリジュラスが電気技を撃ち続ける、という動きが挙がった。同じ更新でブリジュラスの技も2つ止まっているのが、この説の根拠になっている。「みたいな動きがダブルで猛威ふるったから運営がナーフした説」と書いている人がいた。
ただし、これには真っ向からの反論もある。「ダブルやってて1回も見た事ないし」として、ブリジュラスの相方は別のポケモンが定番でニョロトノは滅びの歌型が多い、だから理屈は通っても実戦で暴れていたとは思えない、という指摘だ。この人は「コンボは理論上理にかなってる?けど猛威奮ってた訳無さすぎる」と書いている。
ふたつめは、単純に火力が出すぎたという説。いのちのたまを持たせて「はらだいこ」で攻撃を最大まで上げたニョロトノの「はたく」は「性格補正B下げのピカチュウを約2匹分吹き飛ばす火力を持つ」という計算を出した人がいて、こちらは威力40という数字だけ見ていると気づきにくい部分になる。
みっつめは、そもそも実装のミスだったという説。他のポケモンが誰も覚えていない技がニョロトノにだけ残っていたのなら、消し忘れを片付けただけではないか、という読みだ。「不自然な消し忘れではあるんだけどなんか草」という反応もあった。公式が何も説明していない以上、どれが正解かは決められない。
同じ更新でブリジュラスも技を2つ失い、きりさくは解禁された
見出しを全部持っていったのはニョロトノだが、数のうえで削られたのはブリジュラスのほうだ。「ミラーコート」と「メタルバースト」はどちらも受けたダメージを返すカウンター系で、この2つが同時に止まっている。前述の消し忘れ説を書いていた人も、そのあとに「そしてブリジュラスは何回弱体化されるんだ」と続けていた。こういう弱体化調整の呼び方はナーフで、ポケモンに限らず対戦ゲームでは日常語になっている。
一方で「きりさく」は使えるようになった。使用禁止のリストと解禁のリストが同じお知らせに並んでいるので、運営が技を1つずつ手で管理しているのが見て取れる。ここが今回いちばん興味深いところで、だからこそ「ニョロトノ」「はたく」という2行が、誰かの判断でわざわざ書かれたことになる。
今回の更新から始まったレギュレーションM-Cは、公式のお知らせによると2026年12月2日(水)10:59まで。新しくメガシンカできるのはメガアブソルZ・メガボーマンダ・メガガブリアスZ・メガルカリオZ・メガグソクムシャ・メガセグレイブの6匹で、こちらは8月31日のWCS閉会式で予告されていたぶんが実際に開いた形になる。メガシンカの追加と同じ日に「はたく」が没収されたわけで、更新のスケールの差がなかなかすごい。技の増減は今後も更新のたびに来るので、自分の型が生き残っているか不安な人は公式の最新情報ページを見ておくといい。