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ポケモン10周年の非売品DS Lite、桜井政博さんも持っていた。ゲームフリーク刻印の白い本体

2026年9月5日 ・ トレンド「ポケモン10周年 DS Lite 非売品 ゲームフリーク 桜井政博 2006年」より

店頭には並ばなかったニンテンドーDS Liteがある。真っ白なフタにミュウとピカチュウの線画が彫られていて、その下に「Pokémon 10th Anniversary」「GAME FREAK inc.」と入っている。2006年、ポケモンが10周年を迎えた年に作られた非売品だ。

9月4日の夜8時半ごろ、その本体の写真がXで回ってきたところに、ゲームクリエイターの桜井政博さんが引用で反応した。

ポケモン作っている会社の社員ではないですが、持ってますね… いただきものです。 ありがたし。

添付されているのは手元の実物を写した写真で、翌9月5日の朝には9万4千いいねを超えていた。

フタに彫ってあるのはミュウとピカチュウ、そしてGAME FREAK inc.

写真を拡大すると、フタの中央に3つのモチーフが横並びになっているのが分かる。左にミュウ、真ん中にDSの二画面をかたどった図形、右にピカチュウ。どれも塗りのないシンプルな線画で、白い本体に同じ白で浮き彫りにされている。その下に2行、「Pokémon 10th Anniversary」と「GAME FREAK inc.」。

一緒に出回っている外箱の写真も、表記は同じ流れだ。フタには初代主人公のレッドとピカチュウのイラストが描かれ、「Pokémon 10th Anniversary 2006 GAME FREAK inc.」と入っている。中身はDS Lite本体のほか、市販と同じ「NINTENDO DS Lite」の化粧箱、ニンテンドーDS Lite保証書、ACアダプタらしきケーブル。化粧箱の右上には色の表記として「Crystal White」とある。店で売っていた本体の箱がそのまま入っている形だ。

つまり、色そのものは店で普通に買えたものと変わらない。買えないのはフタの刻印だけ、ということになる。

誰に配られたのかは、公式には発表されていない

ここが一番はっきりしない部分なので、先に書いておく。この本体が誰の手に渡ったのかを任天堂やゲームフリークが公式に説明した資料は見つからなかった。

コレクター向けデータベースの consolevariations には、この本体について 「Console distributed to the Nintendo employees who worked on Pokémon Diamond & Pearl versions」 と書かれている。訳すと、ダイヤモンド・パールに関わった任天堂の従業員に配られた本体、ということになる。趣旨のほうは「Console celebrating the 10th anniversary of Pokémon franchise」で、ポケモン10周年の記念品という説明だ。

ただ、本体と外箱に彫られているのは GAME FREAK inc. のほうで、データベースの記述は任天堂の従業員を指している。そして桜井さんは「ポケモン作っている会社の社員ではないですが」と書いたうえで、いただきものだと説明している。三者はきれいに重ならない。開発スタッフ限定だったのか、関係者に広く渡ったのか、断定できる材料は今のところ無い。

台数も同じで、データベースの数字は「Between 1 - 50」。1台から50台のあいだ、という幅のある推定値であって、確定した製造数ではない。レアリティは100点満点の100点でLegendary扱いになっている。少なくとも、市場に出てくること自体がまれな部類だとは言える。

配られた日付で計算すると、市販のDS Liteより先に手にしていることになる

データベースが記す日本での配布日は2006年2月27日だ。ここに2つ、数字の符合がある。

ひとつめ。ゲームフリーク公式のWorksによると、シリーズ最初の『ポケットモンスター 赤・緑』の発売日は1996年2月27日。2006年2月27日はその10年後の同じ日付になる。10周年の記念品を、10周年ちょうどの日に配ったという計算が立つ。

ふたつめ。市販のニンテンドーDS Liteが店に並んだのは2006年3月2日だ。任天堂が2006年1月26日に出したニュースリリースに、発売日とメーカー希望小売価格16,800円(税込)が書かれている。配布日が2月27日で合っているなら、受け取った人は一般より3日早くDS Liteを触っていたことになる。

同じリリースには本体の重さも載っていて、DS Liteは218g、従来モデルは275gと書かれている。57g軽くなった世代だ。この年の3月に白いDS Liteを16,800円で買った人と、その3日前に同じ色の白を無料で受け取った人がいた、という話になる。

市販のDS Lite10周年の非売品
入手日2006年3月2日(発売日)2006年2月27日(データベース記載の配布日)
価格16,800円(税込)非売品
クリスタルホワイトほかCrystal White
フタ無地ミュウ・ピカチュウ・GAME FREAK inc. の刻印

記念品のほうが先で、ダイヤモンド・パールは半年以上あとに出た

もうひとつ順番がおもしろいのが、肝心のソフトだ。ゲームフリーク公式のWorksでは『ポケットモンスター ダイヤモンド・パール』の発売日が2006年9月28日、シリーズ初のニンテンドーDS対応ソフトと書かれている。

10周年の記念品が2月末、DSで初めて出る本編は9月末。記念のDS Liteを受け取った時点では、そのDSで動く本編がまだ半年以上先だったことになる。もらった人はこの白い本体で、何を遊んで待っていたんだろうか。

ざわついたのは本体のレアさより「ポケモン10周年でもうDS Liteだったのか」

Xに並んだ反応で多かったのは、本体そのものより「2006年」という年号のほうだった。「ポケモン10周年ってまだDSだったんだ」「ポケモンが10周年の段階で既にDS出てたっけ!?」「初代がGBなのに」といった声が並んでいる。

言われてみると密度がすごい。1996年の初代はゲームボーイ、そこからゲームボーイカラー、ゲームボーイアドバンスを挟んで、10年後にはもうDS Liteに乗っている。「10年で進歩しすぎだろあの時代」と書いている人がいたが、モノクロの画面から二画面タッチ操作までが10年に収まっている勘定になる。

そしてこの記念品からも、すでに20年が経っている。赤・緑の1996年2月27日から数えると、2026年はポケモン30周年の年だ。10周年の刻印が入った本体が20年ものになっている、という二重の時間差が効いていて、「うそ…ラブベリも20年前…」と別方向にダメージを受けている人もいた。

20年前のハードまわりで、いま動いている話

昔の資産をグッズにする流れは今も続いていて、ニンテンドーミュージアムでは館内の傘立てをモチーフにしたゲームボーイポケット型の傘チャームが9月2日から売られている。こちらは非売品ではなく、行けば誰でも買える。

ポケモン側の2006年まわりの話だと、ポケモンバンクが2027年2月26日で終了する件も動いている。DS時代のポケモンを今のソフトへ連れてくる道が関わってくるので、当時の本体をまだ持っている人は確認しておいたほうがいい。作り手側の話としては、James Turner氏がゲームフリーク退社から4年でポケモン社に入社したニュースもあった。

家のどこかに白いDS Liteが眠っている人は、フタに何か彫られていないか一応見てみてほしい。彫ってあったら、それはかなりの当たりだ。

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