「内股シャネル」とは?元ネタは六本木BAR「KURO.」のシャンパンコール
腕でブランドのロゴを作りながら、内股でゆらゆら横に揺れる。「内股シャネル」(内股CHANEL)は、掛け声と振り付けがセットでTikTokに広がったミームです。
「内股シャネル」とは?
やることは単純です。「ワン、ツー! 内股シャネル!」の掛け声に合わせ、肘を曲げて両腕を上げ、手首を外側に向けてシャネルのダブルCロゴのような形を作る。そのまま膝を内側に寄せた内股の姿勢で、左右にゆらゆら揺れる。上半身だけならほぼ腕の形を作るだけで成立するので、座ったままでもできます。
言うまでもありませんが、シャネル本社とも各ブランドともまったく関係のない、名前と形をお借りしただけのお遊びです。公式のキャンペーンだと思って参加している人はさすがにいないと思いますが、念のため。
元ネタ・由来
発信元は、六本木のアフターバー「六本木BAR【KURO.】」の公式TikTok(@barkuro_)が投稿したシャンパンコールの動画です。シャンパンコールは、夜の飲食店でボトルが入ったときにスタッフ全員で掛け声を回す、店ごとに振り付けが違う定番の演出。その一節が、店の外にまで飛び出しました。
拡散が始まったのは2025年5月中旬ごろ。同店のグランドオープンは2025年6月1日と伝えられていて、プロデュースを手がけたのはSNSマーケターの「りょうくんコンサル」こと坂田涼さんです。店が本格稼働するより先にコールのほうが名前を広げていった格好で、6月19日時点では本家の動画が約442万回再生・20万いいね超えまで伸びていたと報じられています。ただしその翌日には元の投稿が閲覧できなくなったとも伝えられており、現在たどれるのは公式・公式サブアカウントが6月27日と7月15日に上げ直した同ネタの動画のほうです。
下に貼ったのが、その6月27日の投稿。ハッシュタグに「#内股CHANEL」が入っているとおり、店側もこの呼び名を受け入れています。
使われている曲は、PSYの「Gentleman」のサビ前のリズムがベースになっているとされます。あの「タン、タン」と溜めるところに掛け声を乗せている、と説明されることが多い部分です。
ガニ股アンダーアーマー・えろがりプーマ
内股シャネルは単体で終わりません。コールは3幕構成で、続きがあります。
- 内股シャネル。腕でダブルCのロゴを作って内股で横揺れ。
- ガニ股アンダーアーマー。今度は足を開いたガニ股になり、腕でアンダーアーマーのロゴの形を作る。
- えろがりプーマ。「はい! はい!」の掛け声で、猫の手招きのような動きをする。「内股PUMA」と書かれることもあります。
内股からガニ股へ姿勢がひっくり返り、最後に手招きで落とす。この「オチまである」構造が真似のしやすさにつながっていて、拡散当時は「脳内ループする」「コピーしやすくて面白い」といった感想が集まりました。系列のコンカフェ「黒猫と彼女と」(@kurokano_)が新入りスタッフに踊らせる動画を上げるなど、身内から外へと広がっていきました。こちらもアンダーアーマーやプーマとは無関係で、ロゴの形を体で作っているだけです。
夜のお店のコールがTikTokで店の外まで飛び出すのは、これが初めてではありません。2024年末から2025年初頭にかけて海外にまで広がった「西山ダディダディ」も、六本木のバー「GIFT六本木」のスタッフによるコールと振り付けでした。
使い方・例文
- 「内股シャネルが頭から離れなくて仕事にならない」
- 「飲み会の締めで内股シャネルやらされた」
- 「ガニ股アンダーアーマーまでは覚えたけど、えろがりプーマで毎回崩れる」
- 「うちの子、内股シャネルのとこだけ完コピしてる」
関連する言葉
真似しやすい振り付けがTikTokで一気に広がる流れは、オトナブルーやPOKÉDANCEと同じ型です。振り付けを覚えて投稿する文化そのものは踊ってみたから続いていて、内股シャネルの場合は夜のお店の界隈にあったローカルな作法が外に出た、という順番でした。
動きに名前が付いた瞬間に検索され始めるのはネットミームあるあるで、猫の「やんのかステップ」もその一例です。こうした語がまとめて出題されるブラウザゲーム「ミームかるた」も話題になりました。