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旅立った愛猫が、最後に残していった“鼻ちょうちん”。見送った夫婦を泣き笑いさせた、茶白猫のいたずら

2026年7月2日 ・ トレンド「猫 鼻提灯 見送り ペットロス 松本圭司」より

ペットとの別れは、どれだけ覚悟していても、いざその時が来ると胸に大きな穴があくものです。登山用GPSアプリ「ジオグラフィカ」の開発者として知られる松本圭司(@keizi666)さんも、長く一緒に暮らしてきた愛猫を、静かに見送ることになりました。ところがその子は、最期に思いがけない“いたずら”をひとつ残していったのです。

息を引き取ったあとに、ぷっくりと

「息を引き取ってしばらくして、なぜか鼻提灯ができてて、ホントに死んだあとまでおもしれー猫だな!って妻と泣きながら笑った。」。松本さんが投稿したのは、そんな短い言葉と2枚の写真でした。

1枚目は、旅立ったあとの愛猫の顔のアップ。鼻先には、まるで漫画の寝ている場面のように、透明でまん丸の“鼻ちょうちん”がぷっくりとふくらんでいます。悲しみの真っただ中に、ふっと差し込まれた、あまりに間の抜けた愛らしい光景。しめやかなお別れのはずが、思わず吹き出してしまった。その気持ちが、痛いほど伝わってきます。涙と笑いが同時にこみ上げるあの感覚を、多くの人が写真越しに追体験しました。

生きているときから“おもしれー猫”だった

2枚目には、生前の姿がおさめられています。畳のへりに背をあずけ、後ろ足を投げ出してだらんと座る、オレンジと白の茶白猫。まん丸の目でこちらをじっと見上げる表情には、どこか人を食ったようなユーモラスさがにじんでいます。隣に置かれたバッグには、コンパスをかたどったバッジ。山とアプリを愛する飼い主さんの日常に、ずっと寄り添ってきたのであろう一匹です。

「死んだあとまで」とわざわざ書くくらいですから、この子はきっと生きている間も、飼い主夫婦を何度も笑わせてきたのでしょう。最後の最後まで自分のキャラクターを貫いて、見送る側の涙をちょっとだけ緩めていった。そのお茶目さこそが、この投稿が多くの人の胸を打った理由なのだと思います。

「うちの子もそうだった」。寄せられた泣き笑い

投稿には13万を超えるいいねがつき、リプライには、同じように大切な家族を見送った人たちの声が数多く寄せられました。自分のペットも最期に似たような姿を見せてくれたと打ち明ける人、「悲しいのに笑っちゃう、その気持ちがわかる」と共感する人。深い悲しみの中にこそ、ふっと笑える瞬間が救いになる。そんな経験を、それぞれが静かに分かち合っていました。

別れの悲しみと、こみ上げる笑い。相反するはずの二つが同時にやってくるのは、その子と過ごした日々が、それだけ愛おしくて可笑しくて、幸せだった証なのでしょう。最後にひとつ“鼻ちょうちん”というオチをつけて旅立った茶白猫。飼い主さんの言うとおり、本当に「おもしれー猫」でした。どうか、たくさんの思い出とともに、ゆっくり眠れますように。