友人宅に現れた迷い猫、保護してマイクロチップをかざしたら反応が…昨年10月から行方不明だった猫の“奇跡の帰宅”
迷い猫や迷い犬を見つけたとき、「どこの子だろう」「どうやって飼い主を探せば」と途方に暮れた経験のある人は少なくないはず。そんな“身元探し”が、たった一台の機械で一気に解決することがあります。キャルちゃん(@tweetnakasho)さんがこの週末に体験したのは、まさにその好例でした。
事の流れはこうです。まず友人宅に一匹の迷い猫が出現。ところが友人の家は借家で猫を保護できず、キャルちゃんさんの家であずかることに。そして念のためマイクロチップリーダーをかざしてみると、しっかり反応があった。そこから飼い主とコンタクトを取ったところ。なんとその猫は、昨年10月から行方知れずになっていた子だと判明したのです。約8か月ぶりに、無事わが家へと帰っていきました。
「なぜマイクロチップリーダーを持ってるの?」
この投稿を読んだ多くの人が、感動と同時にひとつの疑問を抱きました。「判断が的確なのはもちろん、そもそもなぜ一般家庭にマイクロチップリーダーが…?」というものです。
その答えは、キャルちゃんさんの補足で明かされています。じつはこの家庭は、日常的に動物の保護活動を行っているのだそう。クレートや組み立て式のケージ、そしてマイクロチップリーダーまで一式そろっており、いま一緒に暮らしている3匹の犬と1匹の猫も、みんな保護されてきた“保護っ子”たち。だからこそ、迷い猫が現れてもすぐに預かる態勢が整い、リーダーで身元を確認するという発想と道具が、その場にあったわけです。リプライで「マイクロチップを入れていた飼い主さんもえらいけど、リーダーを持っていた主さんも只者じゃない」と二重に称賛されていたのも納得です。
8か月ぶり、それも“ユタの冬”を越えて
さらに驚くのは、この再会が起きた土地。キャルちゃんさんはアメリカ・ユタ州で暮らしており、迷い猫が姿を消していたのは昨年の10月から。ご夫婦は「雪の少ない暖冬だったとはいえ、ユタの厳しい寒さをよく凌いだね」と語り合ったといいます。標高が高く冬の冷え込みが厳しいユタで、小さな猫が半年以上を生き延びて保護されたこと自体が、まずひとつの奇跡でした。
マイクロチップという“消えない身元証明”
今回の立役者となったマイクロチップは、直径2mmほど・長さ1cm前後の小さな電子標識器具。首の後ろの皮下に埋め込むもので、専用のリーダーをかざすと固有の識別番号が読み取れ、登録データベースを通じて飼い主にたどり着ける仕組みです。首輪や迷子札と違って外れたり切れたりせず、体内で身元を証明し続けてくれるのが最大の強みです。
日本でも2022年6月から、ペットショップやブリーダーが販売する犬猫へのマイクロチップ装着と情報登録が義務化されました(すでに飼っている人は努力義務)。ただし、装着していても登録情報が古いままだと連絡がつかないこともあり、「入れて終わり」ではなく登録内容を最新に保つことが肝心。今回まさに、チップが入っていたこと・情報が生きていたこと・そしてリーダーを持つ人に保護されたことという幸運が重なり、再会が実現しました。
リプライには「よかった…ほんとうによかった」というシンプルな安堵の声とともに、「奇跡って、意外と人の善意の積み重ねで起きるんだな。保護して、確認して、連絡して…誰か一人でも動かなかったら再会はなかった」という言葉も。迷った小さな命が家に帰れるかどうかは、こうした小さな“身元の手がかり”と、それを拾い上げる人の手にかかっている。そんなことを静かに教えてくれる、心あたたまる一件でした。
ちなみに猫好きのあいだでは、こうした猫と人の不思議な縁を、猫の秘密組織のしわざになぞらえて“NNN案件”と呼ぶことがあります(→NNN(ねこねこネットワーク)とは?)。