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ドラえもん「バイバイン」が公式で読める、栗まんじゅうは1時間で4096個

ドラえもんの公式サイト「ドラえもんチャンネル」の「まんが1話よみ」が9月22日に更新され、今回のラインナップに「バイバイン」が入った。栗まんじゅうが5分ごとに倍々で増えていく、あの回だ。

15時には公式Xが「食欲の秋にぴったりなおはなし」として告知している。秋の味覚の話で最初に出してくるのがよりによってバイバインなので、タイムラインでは懐かしがる声と、子どものころのトラウマを思い出す声が一緒に流れてきた。

バイバインは1滴で5分ごとに2倍になる薬

バイバインは、液体のひみつ道具だ。ものに1滴振りかけると、5分たつごとにその数が2倍に増えていく。食べ物なら、食べてしまえばそれ以上は増えない。逆に言うと、食べきれなかった分はずっと増え続ける。

ここで大事なのは、増えた栗まんじゅうもまた5分後にそれぞれ2つに割れるという点だ。1個が2個、2個が4個と、足し算ではなく掛け算で増えていく。最初の数分は「ちょっと多いかな」くらいでも、30分を過ぎたあたりから一気に手に負えなくなる。

栗まんじゅうは1時間で4,096個、2時間で1,677万個

1個に1滴かけて、誰も食べずに放っておいた場合の数を並べるとこうなる。5分ごとに2倍なので、1時間で12回、2時間で24回の倍増が入る。

経過時間倍増の回数栗まんじゅうの数
5分1回2個
15分3回8個
30分6回64個
1時間12回4,096個
1時間30分18回262,144個
2時間24回16,777,216個
3時間36回68,719,476,736個

1時間で4,096個はまだ町内会で配れば何とかなる数だが、2時間で1,677万個を超える。3時間後には約687億個で、地球の人口のざっと8倍になる。食べて数を止めようにも、1時間を過ぎた時点で数人ではもう追いつかない。

読者の反応にも「指数関数の概念を学んだ印象深い話だった」という声があった。倍々ゲームの怖さを、算数の授業より先にドラえもんで覚えた人は多いはずだ。

増えた栗まんじゅうのその後、原作は宇宙へ

「バイバイン 栗まんじゅう その後」は今でもよく検索されている。原作では、増えすぎて食べきれなくなった栗まんじゅうを、まとめて宇宙のかなたへ飛ばして片付けている。ただ、宇宙へ送っても、食べない限り増える仕組みそのものは変わらない。そこが子どもにとって後味の悪さとして残った。

テレビアニメ(第2作第2期)では2回放送されていて、結末の描き方が少しずつ違う。

  • 2008年7月25日放送版では、宇宙へ飛ばしたあとも縁の下に1個残っていたという描写がある
  • 2017年10月13日放送版では、宇宙へ送った栗まんじゅうがそこで一度分裂するところまで描かれている

どちらの版も「全部片付いた」とは描いていない。アニメのほうが原作よりさらに不安を残す方向に振っているのがおもしろい。

このあとどうなるかについては、昔からいくつも試算が出ている。プログラマーの前橋和弥さんは2000年に自身のサイトの雑記で、栗まんじゅうを1辺5cmの立方体と見なして計算し、1日あれば宇宙が栗まんじゅうで埋まってしまうと書いた。小学館の雑誌『ぼく、ドラえもん』でも、2004年に「宇宙はくりまんじゅうで滅びるか?」という記事が組まれている。作中では増え続けた先が描かれていないので、ネットでは今もたびたび話題にのぼる。

「食欲の秋」にバイバインを出す公式に反応

公式のチョイスについては「食欲の秋にピッタリと称してバイバインをお出ししてくる公式の尖った感性、どうかそのままであってほしい」という声があった。確かに、食べ物がテーマの回ではあるが、読み終わったあとに食欲が湧くかというと微妙なところだ。

栗まんじゅうそのものへの影響を気にする人もいる。「栗まんじゅうの風評被害にギリギリなってないのすごいと思う」という感想や、「バイバインのおかげで栗まんじゅうを見る度にこの話思い出す」という人もいた。

大人になってから読み返した組は、話の短さに驚いている。「バイバインって毎回読むたびに『7ページしかないんだよなあ、これ』と藤子不二雄先生のすごさを思い知る」という感想のほか、「エンタメとしても教育としても優れてる完璧な”学習まんが”だと思ってる」という声もあった。

ひみつ道具としての知名度については「バイバインは暗記パンと同じくらい知名度高いですよね」という意見も出ている。道具の名前を聞いただけで話の中身まで思い出せる回は、ドラえもんの中でもそう多くない。

同じ回で「おかし牧場」も読める

今回の更新はドラえもんから2話、21エモンとエスパー魔美から1話ずつの計4話だ。ドラえもんのもう1本は24巻収録の「おかし牧場」で、こちらもお菓子がらみの話だ。公式サイトの説明は「すこし・ふしぎ」なおはなしとだけ書いているが、ドラえもんの2本はどちらも食べ物が主役になった。

関連記事では、ドラえもん誕生まであと86年というシャープの投稿や、2027年春公開の映画『のび太の蒸気時間車』がリメイクではなくオリジナルになる件も書いている。

次回の更新は10月13日(火)ひる12時ごろの予定だ。掲載枠は「2026.09.22〜10.13」となっていて、更新後もバイバインが読めるかどうかは書かれていない。倍々の表を横に置いて読み返すと、のび太たちがどの時点で詰んだのかがよくわかる。

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