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儒烏風亭らでん×東京国立博物館、「源氏物語図屏風」クラファンも理由

上野の東京国立博物館本館の外観。コラボの音声ガイドはこの本館などの平常展が舞台になる
画像: 上野の東京国立博物館本館(CC BY-SA 4.0 / 江戸村のとくぞう, via Wikimedia Commons)。当サイトで縮小・切り抜きをしています。改変後の画像も同じ CC BY-SA 4.0 で提供します

ホロライブの儒烏風亭らでんさんと東京国立博物館のコラボが決まりました。東博が挙げた理由のひとつは、屏風修理のクラファンへの「多大な貢献」です。

9月28日の夕方、本人がXで告知しています。

「この度、#東京国立博物館 様とコラボさせていただくことになりました!」という書き出しで、開催は2027年1月13日から。いいねはすでに1万を超えています。

東博が書いたコラボの理由

国立の博物館がVTuberと組むとなると、まず気になるのは「なんで?」のところです。これは東博の公式ページに、わりとはっきり書いてあります。

本コラボレーションは、東京国立博物館の特別展紹介をはじめ、昨年度に実施した源氏物語図屏風修理クラウンドファンディングへの多大な貢献など、日本美術をこよなく愛する儒烏風亭らでんさんの活動に、東京国立博物館が共感したことから実現いたしました。

(「クラウンド」は原文ママです)

つまり頼まれて宣伝を引き受けた形ではなく、らでんさんがこれまでやってきた活動に東博のほうが「共感した」という書き方になっています。ここで名前が出ている「源氏物語図屏風修理クラウドファンディング」が、今回いちばんのキーワードです。

らでんさんがクラファンで具体的に何をしたのか(配信で呼びかけたのか、など)は、東博のページには書かれていません。公式が「多大な貢献」と表現している、というところまでが確かな事実です。

取り壊し寸前の古民家から出てきた屏風

この屏風、出どころがなかなかドラマチックです。東博の寄付サイトによると、見つかったのは2024年11月。場所は東京都内の古民家でした。

2024年11月、東京都内の古民家で発見された一双の屏風は、家屋の取り壊しに伴い廃棄される危機に直面していました。

家ごと処分されかけていたところを、東博の研究員が現地で調べて『源氏物語』の場面を描いた貴重な文化財だと分かった、という流れです。

作品は伝土佐光孚(とさみつざね)筆の「源氏物語図屏風」で、江戸時代・19世紀のもの。金色の雲を背景に、物語の18の場面が描かれています。

目標3,000万円に7,020万円

修理費を集めるクラウドファンディングは、2025年10月6日から12月19日まで開かれました。目標は3,000万円です。

結果は目標の2倍を超えました。READYFORのプロジェクトページには、最終結果がこう書かれています。

3,301名の方々から、当初の目標を大きく上回る 70,200,000円のご支援をいただくことができました。

美術手帖によると、11月5日の時点ですでに4,000万円を超えていたそうです。開始から1か月ほどで目標を抜いていた計算になります。

会期中は音声ガイドと謎解き

コラボの中身は大きく3つです。東博のページでは、次の企画が予定として挙がっています。

  • 東博コレクション展(平常展)の特別音声ガイド
  • 謎解き
  • 描き下ろしイラストのパネル展示

音声ガイドは「儒烏風亭らでんと巡る東京国立博物館」というタイトルで、この企画のために新しく収録するものです。特別展ではなく、いつでも見られる平常展のほうを案内してくれるのがポイントです。

謎解きは専用パンフレットを買って参加する方式で、全問正解すると特典があります。細かい内容は特設サイトで順次公開とのことです。

グッズの受注はもう始まっている

会期は来年ですが、オンラインでのグッズ受注はすでに9月28日15時から始まっています。締め切りは10月31日23時59分で、発送は12月下旬から順次です。

ラインナップの一部はこんな感じです。

  • トレーディング扇子型チャーム(全7種ランダム・990円)
  • トレーディング缶バッジ(全7種・770円)
  • 等身アクリルスタンド(3種・各1,980円)

落語でおなじみの扇子がモチーフになっているのが、らでんさんらしいところです。扇子型チャームと缶バッジは、会期中に東博でも売る予定になっています。詳細は特設サイトで確認できます。

2027年の年明けの東博はにぎやか

東博では同じ2027年1月から、表慶館でファイナルファンタジー40周年記念展も始まります(FF40周年記念展の記事)。年明けの上野はゲームとVTuberのファンで混みそうです。

クラファンの経緯を詳しく知りたい人は、東博の寄付サイトの報告ページとREADYFORのプロジェクトページ、美術手帖の記事が読めます。屏風の修理がこの先どう進むかも、あわせて追いかけておきたいところです。

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