「艦これ」JR東海コラボの艦娘Radio、東京〜新横浜で聴けない理由は速度
「艦これ」の運営であるC2機関が、JR東海・ローソンとの複合コラボ「鉄路戦略機動」の後段作戦を9月25日から始めると告知した。投稿は数時間で1,800いいねを超えている。
目玉は東海道新幹線の車内でしか聴けない艦娘Radioの新作だ。ナビゲーターは特務艦「宗谷」。ただしこれ、切符を買って座っていれば流れてくる類のものではない。スマホが「今この端末はちゃんと速い乗り物に乗っている」と判定しないと、そもそも再生画面が開かない。
乗っているだけでは聴けない、スマホが速度を測って初めて開く
再生条件は公式ページの注意事項にはっきり書かれている。「※東海道新幹線にご乗車の上、位置情報による測定で一定速度を検知すると、アクセスが可能となります。」というやつだ。
流れはこうなる。二次元コードからキャンペーンサイトに入り、無料のアカウントを登録する。スマホの位置情報をONにして「速度測定を開始!」をタップすると計測が始まり、一定の速度に達したところで一定時間だけコンテンツが開く。つまり順番としては、新幹線が本気を出すのが先で、ラジオが聴けるのはその後だ。
引っかかりそうな条件もそこそこある。GPSで位置情報を測れない機器は使えず、タブレットは位置情報が正常に取れない場合があると明記されている。LINEやX、Instagramのアプリ内ブラウザだと位置情報を取得できないことがあるので、リンクを踏んだらブラウザで開き直したほうが無難だ。アカウントは1人1つまでで、GPS情報の偽装は発見次第アカウント停止などの対応をすると釘も刺されている。
意外なところでは、車内のフリーWi-Fiは不要とされている。「※新幹線車内のフリーWi-Fi(Shinkansen Free Wi-Fi)をご利用いただく必要はございません。通信環境の良い方法でお楽しみください。」とのことで、電波が弱ければ自分の回線で聴けばいい。ただし通信料は自己負担になる。
東京〜新横浜が名指しで「聴けない区間」に入っている
速度で判定するということは、速度が出ていない場所では当然アウトになる。公式もそこは隠していなくて、二次元コードの案内の真下にこう書いてある。「※一定速度に達しない場合など、一部アクセスできない区間(東京駅~新横浜駅間など)があります。」
東京駅を出てから新横浜までは、街のど真ん中を抜けていく区間だ。新幹線がスピードを乗せきる前に品川に停まり、また加速して新横浜に停まる。速度を条件にした以上、この区間が真っ先に犠牲になるのは仕組み上どうしようもない。
トンネル内など通信が不安定な場所でも速度測定や利用ができない場合がある、という注記も別にある。東京駅で乗り込んで発車と同時にイヤホンを挿す、という一番やりたくなる動きが空振りする可能性が高いわけだ。上り方面でも事情は同じなので、新横浜を過ぎたあたりでスマホを構えるのが現実的な作戦になる。
後段作戦は宗谷の新録が2本、上りと下りで中身が違う
9月24日まで動いている前段作戦で配信されているのは「01【超特急・上り】篇」と「02【超特急・下り】篇」の2本。9月25日からの後段作戦では、これが「01【後段作戦・上り】篇」と「02【後段作戦・下り】篇」に差し替わる。
上り篇は新大阪から東京へ向かう方向の限定バージョン、下り篇は東京から新大阪へ向かう方向の限定バージョンで、進行方向が違えば聴ける内容も違う。往復すれば両方聴けるが、片道しか乗らない人はどちらか一方しか触れられない設計だ。
ナビゲーターの宗谷は、南極観測船として知られる実在の船がモデルの艦。海上保安庁の巡視船でもあった宗谷が、新幹線の車内で提督に語りかけてくるという構図がすでにややこしくて楽しい。なお各篇の説明文の末尾には「※本コンテンツはお客様個人でお楽しみいただくものです。録音・公開・再配布は禁止です。」とあるので、中身は乗った人だけが知っていることになる。音声は VoiStock PTE. LTD. のサービスを使っていると注意事項に書かれている。
ノベルティは渋谷となんば、しかも引換日で中身が変わる
車内コンテンツを聴くと「乗車証明」が取れて、これを持っていくとオリジナルノベルティがもらえる。中身は公式シール1枚とマグネットで、シールはランダム(全2種)。シールもマグネットも約H60×W60mmとそろえてある。デザインは前段と後段、東京と大阪でそれぞれ違うので、全部で4パターンだ。
引換場所はHMV&BOOKS SHIBUYAとHMV&BOOKS NAMBAの2か所。引換時間は渋谷が10:00〜21:00、なんばが11:00〜20:00となっている。
この乗車証明の仕組み自体は、JR東海が最近いろいろなコラボで使っている共通の型だ。同じ東海道新幹線ではちいかわ新幹線トートの引き換えも動いていて、あちらも車内で速度測定とアンケートを済ませて乗車証明を取り、指定の場所まで受け取りに行く流れになっている。
ローソンが担当しているのはブロマイドの印刷
複合コラボと名乗っているだけあって、3社目のローソンにも役割がある。渋谷かなんばでシールとマグネットを引き換えると、そのときにプリント番号が1枚渡される。これを全国のローソン店内のマルチコピー機に入力すると、L判のブロマイドが1枚300円で印刷できる。
絵柄は引き換えた店舗によって違い、1度に合計3枚まで購入できる。ただしプリント番号は1回限りの使い切りなので、3絵柄そろえたい人は1度の操作で3枚ぶんを買い切らないといけない。番号の有効期限は11月17日23:59まで。ローソン側には艦これのオリジナルグッズページも用意されていて、こちらにはJR東海協力のクレジットが入っている。
まとめ
後段作戦は9月25日から11月10日まで。新幹線の座席で宗谷の新録を聴くには、乗車券のほかにスマホのGPSと、それなりの速度が出ている区間が要る。東京駅から乗る人は、発車直後に何度もタップして焦る前に、新横浜を出るまで待つつもりでいたほうが精神衛生にいい。ついでに言うと、新幹線で移動する予定がある人は東京駅始発の自由席論争のほうも確認しておくと、そもそも座れるかどうかの見立てが立つ。