「チワワですらこの形相です」元ネタは漫画『幽霊の正体見たり、枯れ頭。』1話
ものすごい顔でこっちをにらむチワワ。そこに淡々と 「チワワですらこの形相です」 と書き添えられた1コマです。Xのリプ欄で、怒りやドン引きを伝える画像としてよく貼られています。
元ネタは小花オトさんの漫画『幽霊の正体見たり、枯れ頭。』の第1話。ギャグっぽく見えて、実は本編ではかなり切ない場面です。
「チワワですらこの形相です」とは?
言葉で「怒ってます」と書く代わりに貼る、リアクション画像です。小型で人なつっこいイメージのチワワが鬼の形相をしている、というギャップがそのまま感情の強さになります。
使われる場面は、だいたい次のどれかです。
- 理不尽なことを言われて、静かにキレている
- 相手の発言にドン引きしている
- 推しのチケットが外れた、課金したガチャが爆死したなど、やり場のない怒り
画像1枚で済むので、長文で反論するよりもダメージが少なく、言われた側も笑える。そこがブチギレを文字で書くのとの違いで、怒りを半分ネタにして出せるのが便利なところです。
元ネタは『幽霊の正体見たり、枯れ頭。』
『幽霊の正体見たり、枯れ頭。』は、スクウェア・エニックスの月刊ビッグガンガンで連載されていた漫画です。単行本はビッグガンガンコミックスから全2巻で、1巻が2017年9月、2巻(完結)が2018年5月に出ています。
主人公は、俺様系イケメン高校生の霊媒師・法霊崎帝(ほうれいざき みかど)。ヒロインの天承花(てんしょうはな)は見た目こそ美少女ですが、その正体は 天涯孤独のままこの世を去ったオッサン。成仏するために女子高生として人生をやり直している、という設定です。タイトルはことわざの「幽霊の正体見たり枯れ尾花」のもじりで、「枯れ尾花」が「枯れ頭」になっているのは、正体がオッサンだからです。
問題のコマが出てくるのは第1話です。2024年8月に知恵袋で元ネタを尋ねた人も、「1話です」という回答を受けて実際に確認できたと書いています。元ネタを解説しているサイトによると、場面は帝が祓おうとした幽霊が自分の未練を語る回想で、生きていたころは周りから冷たく扱われ、厄介者だったという流れの中に、チワワにまでにらまれるこのコマが入っているとされます。
そうだとすれば本来は「犬にまで嫌われるほど孤独だった」という、笑っていいのか迷うシーンです。それが前後の文脈ごと切り落とされて、ネットでは万能の怒り顔として使われるようになりました。
第1話と第2話は、ビッグガンガンの公式作品ページで試し読みできます。元のコマを文脈つきで見たいならここが早いです。
いつから広まった?
遅くとも2024年6月には、画像がXで出回っていたようです。2024年6月17日には、作者の小花オトさん本人が、ミームになった画像に気づいて作品を紹介していました。
「チワワが鬼の形相してる画像見て気になったら読んでみてね」という、さらっとした宣伝です。作者がわざわざ作品名を添えているあたり、画像だけが一人歩きしていたのがうかがえます。8月には知恵袋にも「このチワワの画像は元ネタの漫画名分かる方いらっしゃいましたら教えて欲しいです」という質問が立ち、1話という回答がついていました。
なお、スマホゲーム『勝利の女神:NIKKE』にも、キャラクター「ビスケット」の足元にいる顔の怖いチワワが話題になったことがありますが、こちらはまったくの別物です。
使い方・例文
文字で書くより、画像をリプで貼るのが基本の使い方です。文章で使うなら、こんな感じになります。
- 「残業確定の連絡来た。チワワですらこの形相です」
- 「既読スルー3日目の自分の顔、チワワですらこの形相です状態」
- 「この発言にはチワワですらこの形相です(画像)」
自分の怒りを茶化すのに使う分には平和ですが、知らない人の投稿に貼ると普通にケンカを売っている扱いになります。貼る相手は選んだほうがいいです。