← ミーム辞典トップへ ネットミーム

「布団が吹っ飛んだ」とは?元ネタはドラゴンボールの界王様テスト

布団が吹っ飛んだ(ふとんがふっとんだ) ・ 2026年10月17日 公開

「布団が吹っ飛んだ」は、「布団」と「吹っ飛んだ」をかけた、日本でいちばん有名なダジャレです。作った人も初出も分かっていませんが、ドラゴンボールの界王様の場面で一気に有名になりました。

2026年10月には、外国の大使がこの一文だけをXに投稿して話題になっています。

「布団が吹っ飛んだ」とは?

「ふとん」と「ふっとんだ」の音が似ているのを使った、一発のダジャレです。「ふとんがふっとんだ」と読みます。

説明が要らないくらい通じる一文です。子どもが最初に覚えるダジャレの定番でもあります。

もうひとつ、「これで笑うのは笑いの沸点が低い」というネタとしても定着しています。こっちを全国区にしたのが、後で書くドラゴンボールの場面です。

初出と作者は分からない

国立演芸場の営業課、吉成大四郎さんが文化庁の広報誌に書いた連載「言葉遊びの楽しさ」(2021年12月15日)は、「隣の空き地に囲いができた」を、誰も笑わないダジャレの代表とされつつも、れっきとした落語の小話のひとつだと紹介しています。

同じ文章に、「もっとも最近は『布団が吹っ飛んだ!』の方がポピュラーかもしれません」とも書かれています。

同じ文章によると、こうした言葉遊びは古くは「秀句」と呼ばれ、室町時代の狂言にも洒落が出てくるそうです。ただ、「布団が吹っ飛んだ」自体が古い文献に載っているという記述は見つかっていません。

「誰が最初に言ったのか」「いつからあるのか」は、確定的な記録が残っていないというのが正直なところです。起源を断定する説を見かけても、裏が取れるものはありませんでした。

界王様のテストで全国区に

広まった大きなきっかけが、『ドラゴンボール』のサイヤ人編、界王星での入門テストです。

悟空は修業をつけてもらおうと界王様を訪ねます。ところが界王様は、悟空が「ギャグの修業に来た」と勘違いしました。そこで、ダジャレで自分を笑わせられたら合格、というテストを出します。

公式サイトのキャラクター紹介(2021年11月23日)は、この場面をこう書いています。

  • 界王様は「相当のレベルのシャレでないと笑わない」と豪語していた
  • ところが悟空の「フトンがふっとんだ」に大爆笑した
  • 笑いの沸点はそれほど高くはないようだ

公式サイトは、この場面を原作の「其之二百十」の内容としています。公式のキャラクター紹介はこちらです。

アニメの『ドラゴンボール改』でも、第6話「辿り着いた終点!界王様のおちゃめな試練」で同じ流れが描かれています。東映アニメーションのあらすじには、悟空が必死にダジャレを考えて界王様を笑わせた、とあります。

宇宙の北エリアを統括する神様が、いちばん定番のダジャレで爆笑する。このギャップで、「布団が吹っ飛んだ=笑いの沸点が低い人のネタ」というイメージが定着したとされます。同じ悟空の名ゼリフでも、オッス!オラ悟空!が本編に無い予告のセリフなのに対して、こっちは本編の場面から広まった型です。

2026年10月、大使の投稿

2026年10月17日の朝、本物の大使がこのダジャレを投稿して話題になりました。

7時18分、駐日ジョージア大使のティムラズ・レジャバ氏が、着任したばかりの大使に「日本で絶対にウケる投稿」として「布団が吹っ飛んだ」を提案したと明かしました。

その7分後の7時25分、駐日ウズベキスタン臨時代理大使のラフシャンベク・ドゥスチャノフ氏が、本当にこの一文だけを投稿します。

確認した時点のいいねは、ドゥスチャノフ氏の投稿が10,040件、レジャバ氏の投稿が5,578件でした。説明も挨拶もなく、ダジャレ1行だけという潔さが受けたようです。投稿の経緯はニュース記事にまとめています。

布団を本当に飛ばした人たち

ダジャレを本当に実現してしまう人たちも出ています。

オフトゥンフライングシステムは、入力したダジャレを検知AIと評価AIが判定し、基準値を超えると畳の上の布団が吹っ飛ぶ仕組みです。ダジャレの面白さをAIが採点する発想が、そのまま布団を飛ばすオチにつながっています。

ゲームのほうは、電ファミニコゲーマーの記事で発売が報じられました。

使い方・例文

  • 「布団が吹っ飛んだ」(一言で言って、そのまま黙る)
  • 「今の、布団が吹っ飛んだレベルのダジャレだった」
  • 「界王様なら笑ってくれるやつ」
  • 「ネタ切れだから、とりあえず布団が吹っ飛んだって言っとく」

使い方は、ダジャレを言った後の間をそのまま楽しむのが基本です。定番すぎるので、あえて言うこと自体がボケになります。

関連する言葉

ダジャレにしぐさや動きを足して流行った例としては、ありが闘牛士があります。「ありがとう」を闘牛士にかけた形で、こちらはTikTokで広まりました。

文字の差し替えで笑わせる型なら、「大丈夫」を「大丈V」に変えた大丈Vも同じ仲間です。ダジャレは声に出して使われる場面が多く、定番ほど長く残ります。

広告