「HEYYEYAAEYAAAEYAEYAA」の元ネタはヒーマン×What's Up
アニメのヒーマンが裏声で「ヘイイェイアー、エイアー」と歌い上げる動画。その叫びを文字にしたのが 「HEYYEYAAEYAAAEYAEYAA」 です。元ネタは2005年のMADで、曲は4 Non Blondesの「What’s Up」です。
「HEYYEYAAEYAAAEYAEYAA」とは?
1980年代のアニメ『He-Man and the Masters of the Universe』の映像に、4 Non Blondesの「What’s Up」を合わせたMAD動画、またはその叫び声の表記です。
画面の中ではヒーマン(アダム王子)が、口を大きく開けて裏声で歌っているように見えます。綴りは、その「ヘイイェイアー」という叫びを無理やりアルファベットにしたもの。
「Rickroll」と同じく、別のものに見せかけたリンクを踏ませる“釣り”の定番でもあります。まったく別の名前が付いたリンクを踏むと、この動画が流れる。そういう使われ方をしてきました。
元ネタは2005年の『Fabulous Secret Powers』
元になった動画は、SLACKCiRCUS(スラックサーカス)のRyan HainesとJay Allenが作り、2005年5月8日にSomething Awfulのフォーラムへ投稿した『Fabulous Secret Powers』です。Know Your Memeによると、Eric FenslerのG.I. Joe PSAシリーズ(古いアニメの映像に別の音声を当てるMAD)の影響を受けた作品とされています。
作者本人のYouTubeチャンネルにあるのが、下の動画です。
曲は4 Non Blondesの「What’s Up」。作詞作曲はLinda Perryで、1992年のアルバム『Bigger, Better, Faster, More!』に入っています。公式MVはこちら。
動画の歌声が原曲の音源そのものなのか、歌い直しなのかは、公開されている情報では確認できませんでした。作者の概要欄には「parody cover of “What’s Up”」とだけ書かれています。
歌詞と和訳は?
「ヘイイェイアー」の部分は、ほぼ意味のない叫び声です。歌詞として和訳できるものがあるわけではありません。
原曲の「What’s Up」のほうは、日々の閉塞感に向かって「I said hey, what’s going on?」と叫ぶ内容のサビが有名です。歌詞は著作物なので、ここでは全文を載せません。気になる人は公式MVで聴いてみてください。
広まり方、2億回再生の短縮版
年表にするとこうなります。
- 2005年5月8日、Something Awfulに投稿
- 2006年2月11日、第三者がYouTubeに初アップ
- 2007年7月20日、SLACKCiRCUS本人が自分のチャンネルに投稿
- 2010年11月7日、ProtoOfSnagemが「HEYYEYAAEYAAAEYAEYAA」の題で短縮版を投稿
- 2012年11月、作者が削除を申請し、短縮版が一度消える
- 2026年、実写映画の公式Xが再現
拡散の本体になったのは、2010年の短縮版です。冒頭と結末を切って約2分にまとめたもので、現在は約2億3,000万回再生まで伸びています。ミーム名になっている「HEYYEYAAEYAAAEYAEYAA」は、この短縮版の題名がそのまま定着したものです。
2012年11月には、作者がクレジット表記を求めて削除を申請しました。短縮版は一度消えましたが、作者は翌日に申請を取り下げ、その次の日に短縮版は復活しています。作者は動画の概要欄に、この動画はもうインターネット市民のものだ、という趣旨の言葉を残しています。
日本での広まり
日本でもニコニコ動画に「HEYYEYAAEYAAAEYAEYAA(HE-Man)」というタグの動画があり、2012年に転載されたものは23万回以上再生されています。このタグの動画は50本以上あります。
Undertaleの実況動画やスナネコの動画などにも付いていて、動画そのものというより、BGMやタグとして根付いた形です。
2026年、実写映画の公式Xが再現
2026年6月5日に日本公開された実写映画『マスターズ・オブ・ユニバース』では、公式Xの@mastersmovieが6月10日(米国時間)にこのミームを再現した動画を投稿しました。6万6,000いいねを超えています。
投稿文は「Fabulous Magic Powers. Masters of the Universe - now playing only in theaters.」。元動画の題名『Fabulous Secret Powers』をもじっています。
監督のトラヴィス・ナイトは、海外メディアTechRadarの取材で、劇中にこのミームへのオマージュがあり、「What’s Up」も本編で使っていると話しています。ヒーマン役はニコラス・ガリツィン、スケルター役はジャレッド・レトです。
21年前のネットの悪ふざけを、映画の公式が本気で拾ってきた形です。
使い方・例文
- 「このURL、中身HEYYEYAAEYAAAEYAEYAAでしょ」
- 「ヒーマンの『ヘイイェイアー』、一回聞くと頭から離れない」
- 「TLにHEYYEYAAEYAAAEYAEYAAが流れてきて笑った」
関連する言葉
リンクを踏ませる“釣り”の定番といえば、リックロールが代表格です。歌詞のない歌声で愛されたトロロロや、音だけで笑わせるエピックサックスガイも、同じ時期にネットで広まった海外の音楽ミームです。
音とMADが主役のミームなら、Nyan CatやIevan Polkkaも近い系譜です。