ハンターハンターの技名一覧、キルア「神速」の読み方は“カンムル”
『HUNTER×HUNTER』の技名、漢字を見ただけでは読めないやつがけっこうある。キルアの「神速」を長いこと“しんそく”だと思って読んでいた人、たぶん少なくない。公式の読みはカンムルだ。
読みの答え合わせができる場所がある。2025年に出た対戦格闘ゲーム『HUNTER×HUNTER NEN×IMPACT』の公式サイトで、キャラクターページが20人分あり、全員に「オーラアーツ【技名】」という欄が付いている。そこに漢字とカタカナ読みがセットで並んでいる。原作やアニメだと、ルビが振られた1コマを自力で探しに行くしかない。こっちは表で一気に読める。
そもそも「オーラアーツ」とは何なのか
ゲーム側の用語だ。公式のBATTLE SYSTEMページにはこう書かれている。
オーラゲージを溜めると超必殺技『オーラアーツ』が撃てるぞ!
要するに超必殺技のことで、その技名欄が結果的に「公式が認めた技の表記と読みのリスト」になっている。念能力の名前をまとめて確認したいときに、いちばん堅い一次情報がここという形だ。
発表は2025年2月17日のブシロードのプレスリリースだった。
キルアの「神速」はカンムル、「大落雷」はオオナルカミ
本題の答えから出す。キルアのページの技名欄には3つ並んでいて、そのうちカタカナ読みが付いているのが次の2つだ。
- 大落雷(オオナルカミ)
- 神速(カンムル)
紹介文のほうでも「距離を詰められる攻撃だけでなく「神速(カンムル)」で更に移動速度を上げる事ができる。」と、わざわざ同じ読みで書かれている。公式サイトの中で2箇所そろっているので、表記ゆれではなくこれが正式だ。
大落雷のほうも大概で、素直に読めば「だいらくらい」だが正解はオオナルカミ。雷の神様の古い呼び名をそのまま技名に当てた形になる。参戦PVで実際に技が出る様子が見られる。
ちなみにキルアは原作のほうでも存在感が続いていて、冨樫義博が429話の背景指定書完成を報告したときも、本文ゼロのコマで喋らせていたのがキルアだった。
漢字と読みが割れる技名の一覧
公式サイトからカタカナ読みが併記されている技名を全部拾うと18件あった。表記は公式のまま写している(括弧の全角・半角がそろっていないのもそのままだ。理由は後述)。
| 使い手 | 技名(公式表記) | 読み |
|---|---|---|
| キルア | 大落雷(オオナルカミ) | オオナルカミ |
| キルア | 神速(カンムル) | カンムル |
| クラピカ | 絶対時間(エンペラータイム) | エンペラータイム |
| クラピカ | 癒す親指の鎖(ホーリーチェーン) | ホーリーチェーン |
| ヒソカ | 伸縮自在の愛(バンジーガム) | バンジーガム |
| ウボォーギン | 超破壊拳(ビッグバン・インパクト) | ビッグバン・インパクト |
| クロロ | 密室遊漁(インドアフィッシュ) | インドアフィッシュ |
| フェイタン | 許されざる者(ペインパッカー) | ペインパッカー |
| フィンクス | 廻天(リッパー・サイクロトロン) | リッパー・サイクロトロン |
| ゼノ | 龍星群(ドラゴンダイブ) | ドラゴンダイブ |
| ゼノ | 龍頭戯画(ドラゴンヘッド) | ドラゴンヘッド |
| ゼノ | 牙突(ドラゴンランス) | ドラゴンランス |
| ネフェルピトー | 黒子舞想(テレプシコーラ) | テレプシコーラ |
| カイト | 死神の円舞曲(サイレントワルツ) | サイレントワルツ |
| モラウ | 監獄ロック(スモーキージェイル) | スモーキージェイル |
| ゲンスルー | 一握りの火薬(リトルフラワー) | リトルフラワー |
| ゲンスルー | 命の音・取付(カウントダウン・アタッチ) | カウントダウン・アタッチ |
| ゲンスルー | 命の音・解放(カウントダウン・リリース) | カウントダウン・リリース |
表に載せたのは技名の本体だけで、公式サイトが付けている枝番は畳んである。クロロの密室遊漁には【捕食】【遊泳】【幕切れ】の3種があり、ゲンスルーの一握りの火薬には「・心理掌握」、ゼノの龍星群には「奥義」、ウボォーギンの超破壊拳には「全身全霊」、ネフェルピトーの黒子舞想には「限界を超えて舞え!」「僕は…死ねない…!」という前置きが付く。
もうひとつ、全部が技名欄に載っているわけではない点も補足しておく。クラピカの癒す親指の鎖、ヒソカの伸縮自在の愛、フィンクスの廻天、ゼノの龍頭戯画と牙突は、技名欄ではなくキャラ紹介文のほうに出てくる表記だ。
読みの当て方には何種類かある。カイトの「死神の円舞曲」でサイレントワルツ、モラウの「監獄ロック」でスモーキージェイルのように、漢字の意味と英語がゆるく対応しているタイプ。クロロの「密室遊漁」でインドアフィッシュのように、漢字をほぼ直訳しているタイプ。そしてキルアの「神速」でカンムルのように、漢字からは何ひとつ推測できないタイプ。3つ目が一番やっかいで、一番かっこいい。
ゲンスルーの3つは技名の構造自体が面白い。命の音・取付(カウントダウン・アタッチ)で相手に爆弾を仕掛け、命の音・解放(カウントダウン・リリース)で起爆する、という手順が技名の並びだけで分かるようになっている。グリードアイランド編は一番くじのグリードアイランド編②のようにグッズ側でも定期的に題材になる区間だ。
逆に、読みが漢字のままの技もある
全員が凝った読みを持っているわけではなく、そのまま読めばいい技も普通にある。レイザーは「オーラ・スパイク」と「14人の悪魔のスパイク」で最初からカタカナ。メルエムは「憤怒の解放」と「全てを照らす光」、マチは「念糸技・穿ち針」と「念糸技・糸針遊戯」、ネテロは「百式観音 九十九の掌」と「百式観音 零の掌」で、いずれも漢字のまま読む。
読みが振られていない以上、一覧表に入れても読み列が空欄になるだけなので表からは外した。メルエムとネフェルピトーの組み合わせはすわらせ隊りある3でも立体化されている。
セリフがそのまま技名になっているキャラもいる
技名欄を20人ぶん眺めていて意外だったのがこっちだ。かっこいい漢字と読みを当てる方向とは真逆に、キャラのセリフをそのまま技名にしている枠が思ったより多い。
| 使い手 | 技名(公式表記) |
|---|---|
| ゴン | 『ありったけを!!』 |
| キルア | 『ただの八つ当たり』 |
| クラピカ | 『捕獲完了』 |
| レオリオ | 『永遠に寝てろや!』 |
| レオリオ | 『いっぺん死ねぇ!』 |
| ヒソカ | ほとばしる愛 |
| ヒソカ | 『キミは踊り狂って死ぬ♠』 |
| ウボォーギン | 『全開だ!!! !!!』 |
| フィンクス | 『派手に逝けや…!』:ストレートブロー/:ラビットパンチ/:アッパーカット |
| フィンクス | 『根性見せやがれ!!!』 |
| ビスケ | ムチャクチャにしてやりたい気分/ゴツイったらありゃしない/たいてい殺しちゃうから |
| シズク | 『いくよ、デメちゃん!』/『お掃除完了!』 |
| ネフェルピトー | み~っけた! |
ビスケの3つが特に強い。「ムチャクチャにしてやりたい気分」「ゴツイったらありゃしない」「たいてい殺しちゃうから」が全部、独立した技名として公式サイトに並んでいる。しかも公式の説明によると、このうち「ゴツイったらありゃしない」と「たいてい殺しちゃうから」を使うと防御力と攻撃力が上がった「真の姿」になるらしい。技名として発音するとかなり間抜けなのに、出てくるのが変身なので落差がすごい。
フィンクスは『派手に逝けや…!』という同じ掛け声に、ストレートブロー・ラビットパンチ・アッパーカットの3派生がぶら下がる構成。ボクシングの技名をそのまま使っているのが、腕を回すあの能力と噛み合っていて分かりやすい。ヒソカの「ほとばしる愛」はセリフ型と読み割れ型のちょうど中間で、伸縮自在の愛(バンジーガム)と語感でつながっている。ヒソカは420話でカイジ「沼編」の無料公開のきっかけを作ったときも、原作の話題を持っていった側だった。
公式サイトの中で「黒子舞想」の括弧が割れている
細かい話をひとつ。ネフェルピトーのページを開くと、同じ技名なのに括弧の種類が2つ存在している。技名欄では「限界を超えて舞え! 黒子舞想(テレプシコーラ)」と半角の括弧、紹介文では「オーラゲージ500溜まっている状態でKOされた場合、黒子舞想(テレプシコーラ)で復活することが可能!」と全角の括弧になっている。
半角が出てくる場所はもう1つあって、フィンクスの紹介文にある『廻天(リッパー・サイクロトロン)』がそれだ。読みを併記した技名は全部で18件あり、残る16件はきれいに全角でそろっている。半角はこの2つだけで、ここだけ入力の系統が違った雰囲気がある。技名をコピペして検索するとき、括弧の種類で結果が変わることがあるので、うまく出ないときはもう片方も試すといい。
ネフェルピトーの黒子舞想は、ゲーム内ではオーラゲージ500の状態でKOされたときの復活技として実装されている。原作を読んだ人なら、この能力が復活枠に割り当てられている意味がすぐ分かるはずだ。キメラアント編まわりはめじるしアクセサリー キメラアント編Vol.2のようにグッズでも掘られ続けている。
友達に出すクイズとしてかなり優秀
技名の読みは、知っている人と知らない人できれいに分かれるタイプの知識だ。「神速」「大落雷」「密室遊漁」「監獄ロック」あたりを漢字だけで見せて読ませると、たいてい半分くらい落ちる。答えは全部公式サイトのキャラクターページに載っているので、揉めたらそこを開けば終わる。
原作は少年ジャンプ公式の連載ページから追える。読みまで込みで覚えると、次に技名が出てきたときの脳内再生が少し変わる。