「シュガークン」が富士S勝利、キタサンブラックの弟で騎手も同じ清水厩舎
10月17日の富士ステークス(GII)を、12番人気のシュガークンが勝った。キタサンブラックの半弟で、乗っていた騎手も兄と同じ清水久詞厩舎の所属だ。
12番人気が直線で外から差し切り
東京競馬場の芝1600mで行われた第29回富士ステークス。シュガークンは道中を後方で構え、直線に入ると外から一気に伸びた。
2着の2番人気アンパドゥに3/4馬身差をつけて、勝ちタイムは1分32秒2(良)だった。クビ差の3着には4番人気のエコロアルバが入っている。
1番人気のトロヴァトーレは12着、3番人気のアドマイヤズームは6着。上位人気が崩れたところを、12番人気が持っていった形だ。
鞍上も兄と同じ清水久詞厩舎
手綱を取った吉村誠之助騎手は2006年1月生まれの20歳。栗東の清水久詞厩舎の所属で、2024年3月にデビューした。2025年のチャーチルダウンズカップで重賞初勝利をあげている(Wikipediaによる)。
そして清水久詞調教師は、GI7勝のキタサンブラックを育てた人でもある。
弟を管理しているのも同じ清水厩舎なので、陣営ごと兄の縁で結ばれた勝利になった。
青葉賞のあとに屈腱炎
シュガークンは2021年3月5日生まれで、父はドゥラメンテ、母はシュガーハート。母の父はサクラバクシンオーだ。生産はヤナガワ牧場で、馬主は辻子依旦氏になる。
デビューは2024年2月の京都芝1600m。武豊騎手を背に2着だった(Wikipediaによる)。そこから2戦目で初勝利をあげ、3連勝で4月の青葉賞を頭差で制した。日本ダービーは7着だった。
ところが2024年9月15日、左前浅屈腱炎が判明する。JRAの発表は「療養期間未定」で、秋の目標だった有馬記念も遠のいた。
復帰は今年5月の新潟大賞典。結果は15着で、続く宝塚記念も17着だった。
二桁着順が続いていた馬が、復帰3戦目で重賞を勝った。2024年の青葉賞以来、重賞2勝目になる。
新馬戦以来のマイルで変わった
今回の舞台は芝1600m。シュガークンにとっては、デビューした新馬戦以来のマイル戦だった。
復帰後の2戦は2000mと2200mで、どちらも二桁着順に終わっている。距離が短くなった今回は、一転して勝ち切った。
この勝利で、11月のマイルチャンピオンシップへの優先出走権も手にした。ただし出走するかどうかは、現時点では分かっていない。
兄はキタサンブラック
兄のキタサンブラックは、GI7勝をあげた顕彰馬だ。生産は同じヤナガワ牧場で、馬主は北島三郎氏、調教師は清水久詞。母が同じシュガーハートで、父だけが違う。
キタサンブラックは、スマホゲームの『ウマ娘 プリティーダービー』にもキャラクターとして登場する。公式サイトのキャラクターページで紹介されているので、ゲームで知った人は覗いてみるといい。
ウマ娘のゴールドシップやオルフェーヴルの父にあたるステイゴールドは、10月1日付で産駒が全頭引退している。ウマ娘のモデルになった馬たちの血統は、競馬の現場でも話題が続いている。
ウマ娘と競馬の接点では、Cygamesが凱旋門賞のプレミアムパートナーになった話も別の記事にまとめてある。
兄と同じ陣営で、屈腱炎から戻ってきた弟が重賞を勝つ。次にどのレースへ向かうのか、陣営の発表を待ちたい。