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「処刑拍手」とは?重音テトのボカロ曲、歌詞の韓国語はかくれんぼの掛け声

処刑拍手(しょけいはくしゅ)(しょけいはくしゅ) ・ 2026年9月14日 公開

エレクトロスウィングの軽いビートに乗って、重音テトが「マジクソ笑えるわ」と笑う。歌詞を追っていくと、笑っているのは誰かを吊し上げている側だと分かる。曲名は 「処刑拍手」。公開はバレンタインデーで、内容は真っ黒という落差でじわじわ広がった一曲です。

「処刑拍手」とは?

「処刑拍手」(しょけいはくしゅ)は、韓国のボカロP・TRAP CHICK(트랩칙)が2026年2月14日にYouTubeへ公開した、重音テト(Synthesizer V)の歌唱によるオリジナル曲です。タイトルの表記は投稿先で違っていて、YouTube版はハングルの「처형박수 (Execution Clap)」、ニコニコ動画版は「処刑拍手 (Execution Clap)」。同じ曲が韓国語・日本語・英語の3通りで流通しているかたちです。歌詞はほぼ全編が日本語で書かれています。

クレジットは本人が動画の説明文に書いていて、ニコニコ版では Music. TRAP CHICK / Mixed and Mastered. WE THE GHOSTY / Video. TRAP CHICK / illustration. SAKURAM の4行。その説明文が「マジクソ笑えるわw」という曲中のフレーズから始まっているのも、この曲の空気をよく表しています。

テーマは、ネット上で誰かが標的にされたときに起きる集団心理です。テトは松明や竹槍を持てと群衆を煽る側に立ち、「石を投げるなら あなたもヒーロー」「お前も早くしなさいよ」と、正義感の暴走をそのまま音にしたような言葉を並べます。ただし煽った側のまま終わるわけではなく、MVの終盤では指揮していたテト自身が磔にされる描写が入る。裁く側もいずれ同じように消費されるという因果応報の構成だと読まれています。

元ネタ・由来

公開は2026年2月14日20時(JST)。伸び方が明らかにおかしかったのはYouTubeで、2026年9月14日時点で40,345,055回再生まで来ています。白手袋のカートゥーン調で描かれたテトが、四方から突き出された黒い手に指を差されているサムネイルも、この曲の顔として定着しました。

海外のボカロPが日本語で書いた曲が、日本のリスナーに刺さって数千万回まで伸びる流れは最近めずらしくありません。近いところだと、「ヤラララ」の正体が重音テトSV2のボカロ曲だった件も同じ型で、曲名も歌い手も分からないままショートで耳に残り、後から調べられて数字が積み上がりました。

歌詞に1行だけ混ざる韓国語の意味

この曲でいちばん検索されているのが、日本語の歌詞の途中に突然入る韓国語の1行です。位置は2番の入り口、「パパなんて探してもいないです」の直後。UtaTenの歌詞ページではここが 「◆ ◆ ◆◆◆ ◆◆◆◆ ◆◆◆」 と伏せ字になっていて、答えが載っていません(◆は全部で12個あり、ハングルの文字数とぴったり合っています)。

正体はこれです。

꼭꼭 숨어라 머리카락 보일라(コッコッ スモラ モリカラク ボイルラ)

意味は「しっかり隠れろ、髪の毛が見えるぞ」。韓国のかくれんぼで鬼が数を数えながら歌う、日本でいう「もういいかい/まぁだだよ」にあたる定番の童謡フレーズです。韓国では子どもの遊びの掛け声として広く知られている一節です。

歌詞の流れを踏まえると、この1行が置かれている場所が効いてきます。直前までは標的にされた側が完全に追い詰められた場面で、そこにかくれんぼの掛け声が重なる。遊びのかくれんぼは「見つかること」が前提で、見つかっても笑って終わります。この曲では見つかった先に待っているものが違う、という落差が出るわけです。子どもの遊びと残酷な結末のコントラストを狙った演出だと読まれています。

ちなみに「マジクソ笑えるわ」の連呼も検索されている入り口のひとつで、曲名を知らないまま歌詞だけ覚えてしまった人がここから辿り着くパターンが多いようです。

ニコニコ版とボカコレ

TRAP CHICKさん本人はニコニコ動画にも同じ曲を上げています。投稿は2026年2月20日19時01分で、ボカコレ2026冬のルーキー枠への参加曲という扱い。再生数は2026年9月14日時点で159,911回、マイリスト763件で、タグには「SynthesizerV殿堂入り」が付いています。

面白いのは数字の落差です。ニコニコ側は約16万回で、数字だけ見れば普通に人気のある曲という範囲。それがYouTubeでは4,000万回を超えたわけで、伸びた舞台がまるごと別だったことになります。TRAP CHICKさんは説明文でカバー用の素材をGoogle Driveで配布していて、歌ってみたを出したい人はそこから音源を取れるようになっています。

使い方・例文

  • 「処刑拍手の韓国語のとこ、ずっと何て言ってるか分からんかった」
  • 「歌詞サイト見たら◆になってて逆に気になる」
  • 「バレンタインに出す曲の内容じゃないだろ」
  • 「マジクソ笑えるわ、が頭から離れない」

曲名そのものを会話で使うほか、ネットで誰かが一斉に叩かれている流れを見て「処刑拍手って感じ」と皮肉る言い回しも見かけます。曲のテーマがそのまま形容詞として使われている形です。

関連する言葉

重音テトが主役のボカロ曲としてはメズマライザーが代表格で、こちらもポップな曲調と不穏な世界観のギャップで伸びました。曲を作って公開する側の呼び名はボカロPで、TRAP CHICKさんもその一人です。歌詞が題材にしている行為そのものについては晒すを読むと背景が分かります。

ボカロ曲そのものを掘りたいなら、誕生日からボカロ曲を探せるサイト「Vocabirth」のような入り口もあります。

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