「To Be Continued」ミームの曲名と元ネタ、ジョジョのED「Roundabout」
転ぶ直前で映像がピタッと止まり、画面に矢印付きの「To Be Continued」。そこへアコースティックギターのイントロが流れ込む。あの曲の名前は、イエスの「Roundabout」です。
元ネタは、アニメ『ジョジョの奇妙な冒険』のエンディングでした。
「To Be Continued」とは?
「To Be Continued」は、衝撃的な瞬間で映像を止め、矢印付きの「To Be Continued」を出して「Roundabout」のイントロを流す動画ミームです。足場が崩れる、転ぶ、ぶつかるといった、あと一歩で大惨事という場面に付けます。
本来「To Be Continued」は「次回へ続く」という意味の定番表示です。それを「この先の結末は見せない」というオチに転用したのがこのミームです。
検索では「to be continued 曲」「to be continued 曲名」といった曲探しが多く打たれています。見て、聞いて、曲名が分からなくて調べる流れですね。
元ネタ・由来
曲は1971年のイエス「Roundabout」
使われる曲は、イギリスのプログレッシブ・ロックバンド、イエスの「Roundabout」です。1971年11月発売の4thアルバム『Fragile(こわれもの)』のA面1曲目で、作者はジョン・アンダーソンとスティーヴ・ハウ。
- アルバム版は約8分半
- シングル版は約3分半
- 米国でのシングル発売は1972年1月
シングルは米ビルボードのHot 100で13位とされます(14位とする資料もあります)。
ミームで流れるのは冒頭のアコースティックギターの部分です。ここだけ聞くと静かで、ちょっと不穏な感じがあります。
アニメ『ジョジョ』のED
この曲が日本で一気に知られたのは、2012年10月から2013年4月に放送されたTVアニメ『ジョジョの奇妙な冒険』(第1部・第2部、全26話)でEDに使われてからです。放送が始まると売上が急に伸び、音楽配信サイトmoraの洋楽デイリーランキング(2013年1月13日付)で1位を取りました。
起用の経緯もおもしろく、荒木飛呂彦先生に「エンディングはどんなのがいいですか?」と聞いて出てきた曲のひとつが「Roundabout」でした。OPより先に決まっていたそうです。この裏話は、ジョジョの主題歌まわりの記事にも出てきます。
演出も評判になりました。本編の終わりにEDのイントロが重なり、「次回へ続く」の引きを作る形です。話の終わりに矢印付きの「To Be Continued」が出る作品なので、この組み合わせがほぼ毎回見られました。
矢印のロゴの起源については、映画『バック・トゥ・ザ・フューチャー』が元だという説も出ていますが、推測の域を出ません。ここでは断定しません。
ニコニコの「Roundabout万能説」
アニメ放送中の2012年11月ごろから、ニコニコ動画では別の作品のED直前からも「Roundabout」を流す動画が増え、「Roundabout万能説」(ジョジョED万能説)と呼ばれるようになりました。どんな場面でも、直後にこのイントロを流せばそれっぽくオチが付く、という意味です。
海外で広まったのは2016年
海外で目立ち始めたのは2016年です。同年1月27日に投稿された、Vineの「Squidward Dab」を使ったDanksmashのリミックスが最初期の使用例のひとつとされ、200万ループを超えました。ここから同じ型のリミックスが次々に作られ、2016年2月にはKnow Your Memeにも項目が立ちました。
最初の投稿者については、はっきり分かっていません。
なぜ流行った?
流行った理由は、落差の大きさです。静かなギターのイントロと、突然の止め絵。この2つを足すだけで、どんな動画にもオチが付きます。
- 作る側は、止めて矢印を置いて曲を流すだけで済む
- 見る側は、イントロが鳴った時点で「何かが起きた」と分かる
しかも「結末は見せない」ので、転ぶ瞬間や崩れる瞬間を実際に映さなくていい面もあります。
その後、アニメ『ストーンオーシャン』の最終話のEDにも再び使われました。最終話を含む後半はNetflixで2022年12月1日に先行配信され、TV放送は2023年4月まで続きました。ミームで知った人にとっては、本家の側であの演出がまた使われたことになります。
使い方・例文
- 「自転車で坂を下る友達の動画に、足が離れた瞬間でTo Be Continuedを入れた」
- 「バイト先の棚が崩れる寸前の映像、そのまま To Be Continued になった」
- 「イントロのギターが流れてきたら、次の瞬間なにか起きる」
動画の中だけでなく、日常の「このあと絶対やらかすな」という場面を指して、「今のはTo Be Continuedだった」と言うこともあります。
関連する言葉
同じ『ジョジョ』発の名台詞には、オラオラ、無駄無駄、ゴゴゴ、やれやれだぜ、だが断るがあります。
失敗映像のオチ用ミームとしては、棺桶ダンスが近い立ち位置です。こちらは失敗のあとに流し、To Be Continuedは失敗の直前で止める、というのが違いです。