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ゲームフリーク完全新作「雨のちハレ女」、中身は天気予報と連動する「洗濯ゲーム」

2026年9月14日 ・ トレンド「雨のちハレ女 ゲームフリーク 大森滋 ハレ女 クモリン 洗濯ゲーム 天気予報 連動 晴渡ひまわり 洗井ぽん ウェザーニューズ ポケモン 東京ゲームショウ2026」より

9月14日の昼、ポケモンを作っている株式会社ゲームフリークが、ポケモンではない完全新作を何の前触れもなく出してきた。タイトルは『雨のちハレ女』(あめのちはれおんな)。iOS / Android向けのモバイルゲームで、基本プレイ無料(アプリ内課金あり)。キャッチコピーは「明日の天気が魔法になる」。

Yahoo!リアルタイム検索では、発表から数時間で「雨のちハレ女」がトレンド入りし、キャラクターデザインを担当した「南野あき」まで一緒に並んでいた。ただ、タイムラインでツッコミを集めていたのはキービジュアルでもコピーでもなく、公式のリリースにさらっと書かれたジャンル欄だった。

ジャンル欄に書いてあるのは「洗濯ゲーム」

ゲームフリークが出したプレスリリースの商品情報とスタッフ表記を並べると、こうなる。

RPGでもパズルでもなく「洗濯ゲーム」。造語なので当然ながら前例がなく、リリースにも説明は付いていない。

種明かしらしきものは、ディレクター/プロデューサーの大森滋さんがファミ通に寄せた独占コメントのほうに載っていた。「毎日、洗濯をする為に天気予報を見るのであれば、いっそ天気予報を使ったゲームを作ってみよう!」という発想から生まれた、と本人が書いている。

洗濯物を干すかどうかで天気予報を確認する行為が先にあって、そこからゲームを逆算したという順番だ。言われてみれば、生活の中で天気予報をいちばん真剣に見る瞬間はたしかにそこにある。

なお配信時期について、公式の商品情報には記載がない。電ファミニコゲーマーやファミ通は「今冬」としているが、GAME Watchは「未定」と書いていて、媒体によって割れている。

現実の天気予報とゲーム内がつながる

ゲームの説明として公式が書いているのは、「本作では現実世界の天気がゲーム内のあらゆる場面に影響します」「日本全国の天気予報と連動して楽しむ、日常に密着した新しいゲーム体験」の2行だけ。具体的にどう影響するかは、まだ明かされていない。

ただ、本気度がうかがえる材料はある。この日の生放送が、ウェザーニュースでおなじみの株式会社ウェザーニューズの協力を得て、ウェザーニューススタジオから配信されるのだ。番組MCを務めるのもウェザーニュースキャスターの山岸愛梨さん。ゲーム会社の新作発表としては、かなり珍しい座組みになっている。

ちなみに現実の空模様をゲームに引き込む発想には先輩がいて、2003年7月17日にコナミが出したゲームボーイアドバンス用ソフト『ボクらの太陽』は、カートリッジそのものに太陽光(紫外線)センサーを積んでいた。日光に当てないと話が進まないので、外に出る必要があるゲームとして知られている。今回は本体のセンサーではなく全国の天気予報のデータを使う形なので、仕組みはまったく別ものだ。

「ハレ女」と「クモリン」が何者なのか

舞台は現代の日本。天気を力に変えて人々の気持ちを晴らす魔法少女が「ハレ女」(はれおんな)で、そのパートナーとして力を与える神の使いが「クモリン」。ハレ女たちがクモリンと一緒に、日本中を明るくハレやかにしていく物語だという。

発表と同時に、メインキャラクターの2人が公開された。

関東地方のハレ女が晴渡ひまわり(はれわたり ひまわり)で、CVは河野ひよりさん。相方のクモリンが洗井ぽん(あらい ぽん)で、CVは長野佑紀さん。名前がそれぞれ「晴れ渡り」と「洗い」なので、天気と洗濯というテーマがそのまま人名に入っている。

そして「関東地方の」とわざわざ付いているあたり、地方ごとに別のハレ女がいる作りだと読める。全国の天気予報と連動するという話とも噛み合う。

キャラクターデザインも押さえどころがある。晴渡ひまわりを描いた南野あきさんは『学園アイドルマスター』のキャラクター原案で知られる人で、洗井ぽんのデザインはゲームフリーク社内の阿部杏子さんが担当している。

作っているのはポケモンの大森滋さん

ディレクター/プロデューサーは大森滋さん。肩書きは公式リリースにそのまま書かれていて、『ポケットモンスター』シリーズ ディレクター、そして『ぽこ あ ポケモン』のコンセプト&シニアディレクターだ。建築勢が海底に人魚の城を建てて話題になったあの「ぽこポケ」を作った側の人が、今度は洗濯ゲームをやるという流れになる。

開発パートナーとして入っているのは株式会社クロノゲート(神奈川県横浜市)。シナリオディレクターの杉中克考さんは、同社の代表取締役でもある。権利表記が「© GAME FREAK inc. Developed by CHRONOGATE Inc.」なので、実装側はクロノゲートが担う体制のようだ。

ゲームフリークがポケモン以外を出すこと自体は初めてではなく、ゲームフリーク刻印の非売品DS Liteの頃から自社タイトルは作り続けている。それでも「ポケモンの大森さんが天気と洗濯のゲームを出す」の一行は、事前情報ゼロで聞くとやっぱり飲み込むのに数秒かかる。

今夜19時の生放送で、東京ゲームショウの出展内容も出る

詳細は同じ日の夜に出る。公式番組「ハレ女部ミーティング#1」(はれじょぶみーてぃんぐ)が9月14日19時開始予定。

前半は大森さんと杉中さんが開発経緯とコンセプトを話し、後半は河野ひよりさんと長野佑紀さんがゲストに入ってキャラクターの紹介をする構成。さらに9月17日から始まる東京ゲームショウ2026で、ゲームフリークが出す『雨のちハレ女』ブースの内容もここで公開されるとリリースに書かれている。発表当日に生放送、3日後に東京ゲームショウと、日程がかなり詰まっている。

ティザーPVはすでに公式YouTubeチャンネルで公開済みで、続報は公式X(@hareonna_info)から流れてくる。

反応は「なんだこれ」からのスタート

ゲームの存在自体が当日まで伏せられていたぶん、最初に流れてきたのは素直な戸惑いだった。

「急にきた、なんだこれ」「いやほんとうになんだこれ」(@wiru3373さん)

ティザーPVの曲について「雨のちハレ女 イントロが鉄腕アトムすぎる」(@stamaさん)と書いている人もいた。

一方で、コンセプトのほうを評価する声も出ている。「雨のちハレ女、コンセプトがゲーフリっぽいというよりポケモンっぽいね(生活に根差してる感じが)」「洗濯とかちょっと外れてるところはゲーフリっぽくもあるか」「ぽこポケも成功させてるし大森さんの新作楽しみ!」(@9gdMOlornu6tbRBさん)という見方だ。生活に密着したものを遊びに変えるという意味では、たしかにポケモン的な発想ではある。

洗濯ゲームがどういう遊びになるのかは、今夜の生放送で分かる。天気予報アプリを開くついでに起動するゲーム、という置き場所を狙っているのだとしたら、いちばん強い競合は毎朝のニュース番組かもしれない。

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