ホウオウルーレットが白山大賞典V、岩田康誠の直線の答えは「新幹線」
9月22日の夜、金沢競馬場で第46回白山大賞典(Jpn3・ダート2100m)が行われました。勝ったのはJRAから遠征した5番人気のホウオウルーレット。2周目の向正面からまくって、2馬身半差で押し切っています。
レースそのものも強かったんですが、話題になったのはそのあとの勝利騎手インタビューでした。鞍上の岩田康誠騎手は「最後の直線で何を考えていたか」と聞かれて、新幹線の時間に間に合わないので一番最初にゴールした、と答えています。
前日に中山が中止、代替開催とこのレースが重なった
この日の岩田騎手は、そもそも予定が詰まっていました。9月21日の中山競馬が台風25号接近の影響を考えて開催中止になり、その代替競馬が22日に組まれたからです。
報知新聞社の競馬サイト「UMATOKU」によると、同じ22日に金沢で白山大賞典に乗る岩田康誠騎手と三浦皇成騎手は、中山の騎乗を乗り替わりにしています。もともと白山大賞典に乗る予定だったところへ中山の代替開催が重なった形で、岩田騎手は予定どおり北陸まで来ていたわけです。
5番人気のホウオウルーレット、2周目の向正面からまくって2馬身半
レースは12頭立てで、内訳はJRAが5頭、地元の金沢が3頭、他地区が4頭。馬場は稍重でした。ホウオウルーレットは父ロージズインメイの7歳牡馬で、重賞は昨年11月の浦和記念を勝っています。
金沢のダート2100mはコースをほぼ2周する長丁場です。岩田騎手は2周目の向正面で早めに動いてまくり、直線もそのまま押し切りました。勝ちタイムは2分13秒9。2着が2番人気のクールミラボー(坂井瑠星騎手)、3着が1番人気のアウトレンジ(松山弘平騎手)で、馬券に絡んだ3頭はすべてJRA勢です。
直線で考えていたのは「新幹線に間に合うか」
問題のコメントがこれです。netkeibaの記事では、岩田騎手はこう答えています。
(最後の直線で考えていたことは)新幹線の時間が間に合わないので一番最初にゴールをしました。
地方競馬全国協会(NAR)の公式アカウントも、勝利騎手インタビューの動画を出しています。こちらのポスト本文では「(直線は?)新幹線に間に合わないと思い一番最初にゴールしました。」となっていて、言い回しは少し違いますが中身は同じです。
もちろん冗談まじりの答えなんですが、2周目の向正面から早めに動いた乗り方と妙に噛み合ってしまうのがずるいところです。netkeibaも見出しで「早めまくり!?」と拾っていました。どの新幹線に乗る予定だったのかは、コメントからは分かりません。
ちなみに、ふざけてばかりいたわけではありません。状態については「本当にフレッシュな状態で、返し馬がすごい良かったので、ひょっとしたら、いいんかなと思ったら勝ちました。」と話していて、9年ぶりのこのレースの勝利の味を聞かれると、ひとこと「最高です。」でした。
岩田康誠は白山大賞典の歴代最多、6勝目
白山大賞典での岩田騎手の勝利は、2017年のインカンテーション以来。これで通算6勝となり、このレースの歴代最多を更新しました。
岩田騎手といえば、今月は中山でも別の意味で数字を出していました。9月6日の中山7Rで、17番人気の馬に乗って逃げ切り、3連単5294万円の大波乱を起こしたのが岩田騎手です。そこから2週間ちょっとで、今度は重賞をまくって勝った。9月の岩田騎手はよく目立ちます。
次の目標は、同じ舞台のJBCクラシック
金沢のダート2100mでは、11月3日にJBCクラシック(Jpn1)が行われる予定です。今年のJBCは金沢開催で、白山大賞典とまったく同じ舞台になります。
岩田騎手もコメントの最後で先を見ていました。
JBCという目標もありますし、この馬が以前よりは、しっかりしてきたなというのはあって、年末の東京大賞典にはまだ力が足りないのかなと思ったけど、こういう風なパフォーマンスができたので、まだ上を狙える馬じゃないかと思います
7歳で重賞3勝目。同じコースを経験したホウオウルーレットがJBCクラシックに向かうなら、今度は新幹線の心配をせずに乗れるといいですね。地方競馬の開催情報は地方競馬全国協会の公式サイトから確認できます。