「INTERNET YAMERO」とは?歌詞のネットスラング一覧と元ネタ
「INTERNET YAMERO」は、ゲーム『NEEDY GIRL OVERDOSE』の関連曲です。歌はKOTOKO。「インターネットやめろ」と言い続けたあげく、最後のサビで「インターネット最高!!!」と叫んで終わります。
TikTokでは、指を上と下に向けて表情を切り替える「躁鬱ダンス」とセットで広まりました。曲名だけ流れてきて「結局なんの曲?」となった人向けに、元ネタと歌詞の2ch語をまとめます。
「INTERNET YAMERO」とは?
2022年1月21日に発売されたゲーム『NEEDY GIRL OVERDOSE』(WSS playground)の関連楽曲です。作中の配信者キャラ「超絶最かわてんしちゃん」(通称、超てんちゃん)が歌っている、という設定になっています。
公式MVは2023年3月17日にYouTubeとbilibiliで公開されました。テーマソング「INTERNET OVERDOSE」に続く、MV第2弾にあたります。YouTubeの再生数は2026年10月時点で約6,500万回です。
制作陣は次のとおりです(公式MV概要欄より)。
- 作曲:Aiobahn(+81)
- 作詞:にゃるら
- 歌唱:KOTOKO
- キャラクターイラスト:こかむも、お久しぶり
- Vocal Direction:まろん(IOSYS)
- Produce:さいとーだいち(WSS playground)
元ネタは「ネットから離れさせる」歌
作詞のにゃるらは、MV公開日にnoteで歌詞の狙いを書いています。前作のテーマソングでネットを散々扱ったので、今回は「インターネットから距離をおかせる」がテーマ。タイトルもそこから来ています。
ところが、キャラは結局ネットをやめられません。熱量をラスサビに集めて、最後に本音を認める流れにした、とにゃるらは説明しています。それが「インターネット最高!!!」です。曲のあいだずっと「やめろ」と言っておいて、オチで手のひらを返す。この落差がこの曲のいちばんの見どころです。
にゃるらは同じnoteで、宮沢賢治を「インターネットの真逆」として挙げています。「雪細工のように繊細な詩情性とSNSは最も遠いものだと直感した」とのこと。ニコニコ大百科では、歌詞の一部が『春と修羅』のオマージュだと指摘されています(note本文に作品名は出てこないので、ここは「〜とされる」止まりです)。
歌詞に入っているネットスラング
この曲のもうひとつの特徴が、2ch系のネットスラングの多さです。ニコニコ大百科がまとめている語を並べると、こうなります。
- キボンヌ
- オワタ
- 半年ROMれ
- キタ━━(゚∀゚)━━!!
- age(sageの逆で、スレを上げる書き込み)
- 久々にワロタ
- ぬるぽ
- オマエモナー
- 日本語でおk
- ヌクモリティ、漏れ、香具師、逝ってよし、ぽまいら、フヒヒ、禿同、無理ぽ、お礼は三行、うp汁、>>1の母です
- これは乙じゃなくてポニーテールなんだからね!
ニコニコ大百科によると、2023年の時点ですでに廃れていた古めの語が、わざと選ばれているようです。「香具師(やし)」「漏れ(俺)」「ぽまいら(お前ら)」あたりは、2000年代の2ちゃんねるを知らないと読めません。2ch全盛期を知らない世代には、ほとんど呪文に聞こえるはずです。
歌詞の全文は公式の歌詞ページで読めます。どの語がどこに出てくるか、答え合わせしながら聴くと楽しいです。
躁鬱ダンスとTikTokでの流行
流行の中心はサビのダンスパートでした。指を上に向けて明るい顔、下に向けて暗い顔を、交互にくり返す振り付けです。歌ってみた・踊ってみたの動画が大量に作られ、「躁鬱ダンス」と呼ばれるようになりました。この呼び名は、イラストを担当したこかむも氏が言い出したものとされています。
にゃるらは2023年4月4日のnoteで、TikTokを入れてデフォルトの状態で動画を見ていくと「数個に一つはINTERNET YAMEROに関する動画が出てくる」と書いています。コメント欄は海外ファンによる超てんちゃんの挨拶「†BLESS†(昇天)」で埋まっていたそうで、日本のネットスラングだらけの曲が海外にも刺さったことになります。同年5月にはKAI-YOUもTikTokでの流行を記事にしました。
その後のカバーとアニメ版
流行のあとも曲は使われ続けています。
- 2025年1月 『アイドルマスター シンデレラガールズ』の夢見りあむが『Passion jewelries! 004』で公式カバー。アイマスでKOTOKOの曲が公式カバーされたのはこれが初めてとされています
- 2026年4月4日 TVアニメ『NEEDY GIRL OVERDOSE』の放送が始まる(TOKYO MXほか、ABEMAで同時配信、制作はYostar Pictures)。OPは「INTERNET ANGEL」、EDはキタニタツヤの「れびてーしょん」
- 2026年6月21日 「INTERNET YAMERO (Anime version)」が配信開始。ボーカルはOMGkawaii Angel
アニメ本編のどこでこの曲が流れたのかは、確認できていません。
使い方・例文
曲を知っている人同士では、タイトルそのままの「インターネットやめろ」が、スマホを手放せない人へのツッコミとして使われます。言われた側が「インターネット最高」で返すまでがワンセットです。
- 「深夜3時にまだTL見てる。インターネットやめろ」
- 「インターネットやめろって言われたけど、インターネット最高なので無理です」
- 「歌詞の『香具師』が読めなくて親に聞いた」
- 「躁鬱ダンス、指の上下と表情を合わせるのが地味に難しい」
関連する言葉
曲の主人公である超てんちゃんは、承認欲求とネットの病みを背負ったキャラとして描かれています。かわいさと病みを混ぜた見た目は病みかわや地雷系、気持ちの浮き沈みの激しさを指すメンヘラとも近いところにあります。
歌詞に出てくる2ch語は、それぞれ個別の記事で元ネタをまとめています。「ガッ」と返すお約束まで知りたいならぬるぽから読むのがおすすめです。ダンスが広まった経路は、歌ってみたと踊ってみたの文化そのものです。