「ミャウル(Meowl)」とは?音声で流れる曲の正体と、2013年の元ネタ画像
猫の顔に、フクロウの体。まばたきひとつせずこっちを見てくる、あの合成生物が 「ミャウル(Meowl)」 です。日本語のサジェストでいちばん多く出てくるのが「ミャウル 音声」で、つまり多くの人は姿より先に、動画で流れてくるあの曲のほうが気になっている。先に答えを書くと、ヤエル・ナイムの「New Soul」を早回ししたものです。
「ミャウル」とは?
猫の頭部とフクロウの胴体をくっつけた合成画像のキャラクター。名前は鳴き声の Meow とフクロウの Owl をつないだかばん語。英語では「ミーアウル」に近い発音ですが、日本語では「ミャウル」と書かれるのが一般的です。
ブレインロット系のキャラとして知られていますが、イタリアン・ブレインロットのような生成AI製の新参ではありません。元画像が世に出たのは2013年で、トララレロ・トラララが生まれるより10年以上前。人の手でフォトショップ合成された、かなりの古参です。
元ネタ・由来
Know Your Meme によると、最初に確認できる投稿は 2013年4月28日。中国のWeiboユーザー zhumaokele が、猫とフクロウを合成した画像を複数枚まとめて投稿しました。この投稿は12年かけて1,700シェアを超えています。ただし、この人が合成まで手がけたのかははっきりしません。KYM は記事本文では「2013年に zhumaokele が作った」と書いている一方、同じ KYM の解説記事では「誰が作ったのかは今のところ不明」としていて、話が噛み合っていない。12年前の中国のネットに上がった1枚なので、そこはもう追いきれないようです。
素材の内訳はもう少しはっきりしています。顔は中国でかなり有名な猫の 瓜皮(グアピ/Melonpi)、体は SuperStock にあったメンフクロウのストック写真。悪ノリで貼り合わせた1枚が、10年以上たってから世界中で再生されているわけです。
そこから先の広がり方はこんな流れ。
- 2013年5月29日、Redditor の electrical_outlet が4枚組を /r/funny に転載。2,000 upvote 超
- 2016年3月3日、9GAG に 9GAGGER というアカウントが Impact フォントで「MEOWLS」と入れて再投稿。25,000 upvote 超
- 2024年2月26日、TikTok の @maheadfullofzig がゆっくりフェードインしてくる動画を投稿。77万いいね超
TikTok で火が付いたのはこの3番目です。画像そのものは10年以上前のものなのに、静かに寄ってくる編集が付いた途端に伸びた。
2025年8月17日には @nullz.22 が口をアニメーションさせて歌わせる動画を投稿し、1か月で120万いいねを超えました。日本で「ミャウル」が検索されるようになったのは、ほぼこの歌う版の影響です。ただし本家の動画はすでに消えていて、今は見られません。
「ミャウル 音声」で流れているのはこの曲
歌わせている曲は、パリ生まれイスラエル育ちのシンガー ヤエル・ナイム(Yael Naïm) の 「New Soul」 です。早回しされているので声が高く聞こえますが、原曲はもっとゆったりした曲。歌い出しは「I’m a new soul, I came to this strange world」で、これがミャウル動画の冒頭に乗っている部分にあたります。
収録元はセルフタイトルのアルバム『Yael Naim』で、こちらは2007年10月に出ています。シングルとして切られたのが2008年2月15日。Apple の MacBook Air のCMに使われたことで全米に広がり、Billboard Hot 100 で最高7位まで上がりました。AppleのCM曲が17年たって猫フクロウの声として再発見された、ということになります。
Robloxの『Steal a Brainrot』では最高レア
日本での検索が増えたもうひとつの理由が、Roblox の人気ゲーム『Steal a Brainrot』への実装です。2025年10月18日に、ストロベリーエレファントに次ぐ史上2体目の OG レアリティとして追加されたとされます。
数字はファンWikiによるもので、公式発表ではありません。「ミャウル 何円」で検索している人が知りたいのはたぶんこの $350B のほうで、現実のお金ではなくゲーム内通貨の話です。
面白いのはOG枠に入った理由のほう。同Wikiによれば、ミャウルとストロベリーエレファントはこのゲームの中で 生成AIを使わずに作られた唯一の2体 とされています。周りが全部AI製キャラのなかで、2013年に人が手で合成した画像だけが別格に置かれている。ブレインロットという言葉自体はAI量産のイメージとセットで語られがちですが、その最高レアが人力の古い画像というのは、それなりにひねりが効いています。
使い方・例文
- 「ミャウルの音声ずっと頭で回ってるんだけど、これ何の曲?」「New Soul。MacBook AirのCMのやつ」
- 「Steal a Brainrot でミャウル取れた、$350B 貯めるの地獄だった」
- 「AIじゃなくて2013年のコラって聞いて急に格が上がった」
関連する言葉
AI製キャラの総称としては イタリアン・ブレインロット と、その日本版にあたる ジャパニーズブレインロット が近い位置にあります。語そのものの意味は ブレインロット を参照。日本語側で同じ棚に置かれている「ドパガキ」については、動画の「ドパガキ用」にツッコミが7万いいね で扱っています。
猫が元素材という点では 猫ミーム、Maxwell猫、バナナ猫 と同じ棚。ミャウルはそのなかでも、誰が作ったのかもはっきりしないまま10年以上ひとり歩きしている変わり種です。