神っぽいな(かみっぽいな)
何でもかんでも「神」と呼ぶ風潮を、ボカロP・ピノキオピーが2021年に一歩引いた視点から描いた曲が「神っぽいな」です。サビの直前で3回聞こえる「ゴットイストトート」は、歌詞ではドイツ語の Gott ist tot と書かれていて、意味はニーチェの「神は死んだ」。当時のボカロシーンで流行っていた皮肉っぽく攻撃的な曲調そのものを、外から眺める立ち位置で作られています。
「全然笑えないシーンだった」(ぜんぜんわらえないしーんだった)
ネットでゲラゲラ笑っていた画像やセリフが、原作を読んだら重い場面だった。そのときに使うのが「原作読んだら全然笑えないシーンだった」で、定型として貼られるのは『進撃の巨人』ライナーのコラ画像です。ただしライナーは原作でこのセリフを言っていません。同じコマの本当のセリフと、実際に読むと笑えなくなる代表例(狂四郎2030のカレー、タコピーの「わかんないっピ」)まで書きました。
許しませんよ藤田ことね(ゆるしませんよふじたことね)
『学園アイドルマスター』の秦谷美鈴が藤田ことねに向けて言った……ことになっているセリフ。本編では一度も言っていない「言ってないセリフ」で、実際に美鈴が言ったのは初星コミュ2章7話の「……あなた、まりちゃんのなんなんですか?」。きっかけは月村手毬の湯たんぽをことねが回収しに来た場面だった。
うおw(うお)
「うおw」は配信のコメント欄から広がったリアクション語。「うお」+「w」で驚きと笑いを同時に表す言葉でしたが、2026年現在は相手を小馬鹿にする冷笑の記号として定着しています。元ネタはもこうのニコニコ生放送の視聴者コメントとされ、2024年1月には既に使われていました。ただし文字列としてはもっと古く、ヒカキンが2014年に「うおw」だけのリプライを投げています。意味の3種類・「うおwやめてね」という返し・亜種までまとめます。
Nothing beats a Jet2 holiday(ジェットツーホリデー)
「Nothing beats a Jet2 holiday」は、イギリスの航空・パッケージ旅行会社Jet2のCMナレーション。旅行のトラブル映像に、この能天気に明るい音声とJess Glynneの「Hold My Hand」を重ねる皮肉ミームとして2024年末からTikTokで爆発しました。日本でも「なんて言ってるの」と検索される元ネタCM、ナレーション全文、声の主、曲名をまとめます。
AIスロップ(AI slop)
生成AIで粗製濫造された、低品質な画像・動画・記事のこと。slop の原義は「残飯」「豚のエサ」。2022年ごろ匿名掲示板の内輪スラングとして現れ、2024年5月6日の「spamがそうなったように、slopは不要なAI生成物を指す語として辞書に載る」というXのポストで火が付きました。予言どおり2025年12月にメリアム・ウェブスターの「今年の言葉」に選ばれています。元ネタのポスト・広めた人・よくある例をまとめました。
コジェヤッホー(巨済ヤッホー)
ギャルピースをしながら「コジェ!ヤッホー!」と叫ぶ韓国発のミーム。コジェ(거제)は韓国南部の造船の街・巨済市のことで、K-POPグループRESCENEのウォニの地元です。ギャル文化を教わる動画の中で、日本人メンバーのミナミが返した一言が発端でした。
ケパット(Ketupat Kepat)
ヤシの葉で編んだちまきに顔と手足。Roblox『Steal a Brainrot』のシークレット枠として日本でも「ケパット 価値」「ケパットの歌 歌詞」が検索されているキャラです。本名は「ケトゥパット・ケパット・プレクパット・クパット・ケペット・ケポット」。名前のもとはラマダン明けのレバランで食べるインドネシアの米菓「クトゥパット」で、元動画はインドネシアのTikTokクリエイター @bullhitam4 が2025年3月2日に投稿した“都市伝説”仕立ての1本でした。
ガラマ&マドゥンドゥン(Garama and Madundung)
塩入れと蜂蜜の壺に人の顔。Roblox「Steal a Brainrot」のシークレット枠で、日本でも「ガラマ 本名」が検索されているキャラです。ふだん「ガラマ」と略されている名前は、実際には「ガラマラマンブラマラマンダンマドゥドゥンドゥンタックトゥントゥンパルクントゥン」という一息では読めない長さ。名前のもとになったのは、インドネシア語の garam(塩)と madu(蜂蜜)、そして2024年末にTikTokで大バズした同名の曲「Garam & Madu」です。
ミャウル(Meowl)
猫の顔にフクロウの体。Roblox「Steal a Brainrot」で最高レアの「OG」として実装され、日本でも「ミャウル 音声」が検索されているキャラクターです。動画で流れている曲はヤエル・ナイムが2008年に出した「New Soul」を早回ししたもの。画像そのものは2013年に中国のWeiboユーザーが投稿したコラージュで、顔のモデルは瓜皮(グアピ)という有名猫。生成AIで作られていない数少ないブレインロットとされています。
ウディンディンディンドゥン(U Din Din Din Dun)
ムキムキのオレンジがジムに立っている。頭には葉っぱが1枚、足元はナイキのハイカット。AIが生んだインドネシア発のブレインロットキャラ「ウディンディンディンドゥン」です。正式名称は「ウ・ディン・ディン・ディン・ディン・ドゥン・マ・ディン・ディン・ディン・ドゥン」。現存する最古の投稿で流れるインドネシア語のナレーションには、この姿になった理由がそのまま説明されています。
fahhh(ファーッ)
TikTokやショート動画でオチの瞬間に鳴る、潰れた「ファーッ!」という叫び。正体はTwitch配信者Taileonsが2024年に自分で録った一発の音声で、2025年8月末からTikTokでミーム化した。誰の声なのか、いつ・どの動画から広がったのかを本人の説明動画つきで追う。
失礼剣(しつれいけん)
「失礼剣」はロマンシング サ・ガ3(1995年)に出てくる剣技で、敵に背を向けたまま斬りつける動きが名前の由来。消費WPが1と軽いのに盾でも防がれずカウンターも受けないという、見た目に反した実用技でもあります。サガ スカーレット グレイス以降は寝そべったまま斬るモーションに変わり、名前と動きの一致度が上がりました。呼び名はサガの外にも出ていて、ロックマンX4のRTA/TAS界隈ではゼロのセイバー初段をダッシュでキャンセルして連打するテクニックを指す言葉として使われています。
獅子原ミーム(ししはらミーム)
TikTokで「マジでこの建物に入りてぇんだ」と低い声で迫るあの動画が「獅子原ミーム」です。元ネタはマンガ『女子力高めな獅子原くん』の公式YouTubeが2025年7月に出した17秒のアニメ。さらに元をたどるとホラーゲーム『That's not my Neighbor』発の楽曲「Open The Door」にたどり着きます。歌詞とセリフの全文、流行するまでの経緯をまとめました。
寺生まれのTさん(てらうまれのてぃーさん)
「寺生まれのTさん」とは、2ちゃんねる発のコピペに登場する架空の人物。深夜の学校や心霊現象で話が怖くなってきたところに颯爽と現れ、「破ぁーーーーーーーーーーーッ!」のひと声で全部吹き飛ばして終わらせる。怪談の登場人物ではなく怪談の破壊者で、2022年にはウマ娘のアニメ『うまゆる』でネタにされトレンド入りした。元ネタのコピペ・決め台詞・派生キャラまで解説します。
プププランドの地面によく刺さっている「アレ」(ぷぷぷらんどのじめんによくささっているあれ)
『星のカービィ』の背景に1992年からずっと刺さっている、正体不明の板状オブジェクト。「プププランドの地面によく刺さってるアレ」とも呼ばれるこの長ったらしい名前は、2017年4月1日に公式Xが25周年のエイプリルフールでそう紹介したことから定着した。正式名称はいまだに公表されていない。
余裕のよっちゃん(よゆうのよっちゃん)
親世代が唐突に言う「余裕のよっちゃん」。よっちゃんって誰なんだ、という疑問は昔からずっと検索されているのに、答えはあっさりしています。特定の誰かではなく、語呂がいいから付いただけ、というのが今のところ最有力。ただし「よっちゃんイカ」由来説もあって、そちらの“よっちゃん”は実在の人物のあだ名でした。「〜イカだよ」と続ける言い方まで含めて整理します。
家庭科のドラゴン(かていかのドラゴン)
小学校の裁縫箱に描かれていた、あのドラゴン。ネットでは「家庭科のドラゴン」と呼ばれるが、正式名称は「LOURD LEGER(ルール・レジェ)」で、フランス語の「重い・軽い」に由来する。設定は「重力を司る天空の帝国を守る神獣」。1999年開発・2001年発売の学習教材キャラが、2023年ごろからネットで再燃し、コミケ出展のポストが3.9万いいねを集めるまでになった経緯を解説します。
寄生獣コラ(きせいじゅうコラ)
岩明均『寄生獣』のコマに、台詞をほとんど変えないまま別の文脈を当てはめるコラ画像が「寄生獣コラ」です。右手のミギーが淡々と何かを解説し、シンイチがツッコむ掛け合いの形になるのが定番で、2026年9月にXのトレンドへ再浮上しました。型としては2022年には既に成立しています。元ネタのコマ、広まり方、なぜこの漫画だけコラが成立するのかをまとめました。
mosi mosi?(もしもし)
「もしもーし、聞こえてる?」で始まって、気づいたら「電波電波の怪電波」が頭から離れない。TikTokで延々と流れてくるあの曲の正体は、2007年生まれの18歳シンガー・楽音(ささね)の初オリジナル曲「mosi mosi?」です。2026年4月22日に配信され、TikTokの総再生は2026年8月時点で全世界45億回を突破。曲名の読み方、歌詞の意味、KiiiKiiiのLEESOLとのREMIXまでまとめます。
クイヤ
「クイヤ」は実在しない動物の名前。元ネタは2011年4月17日放送『ダウンタウンのガキの使いやあらへんで!!』のクイズ企画で、「数字の9が嫌いな動物は?」というなぞなぞに松本人志が出した答えだとされる。正解はスカンク(9を好かん)。2026年8月、配信のスパチャで「害獣のクイヤ」として持ち出されたのをきっかけに15年越しで再燃し、「穴を掘る」「夏に出る」といった架空の生態がネットで足されている。
青雲 それは君が見た光
日本香堂のお線香「青雲」のCMソング「青雲のうた」(1981年)の歌い出しです。サンドウィッチマンが結婚式スピーチのネタに使い、2020年には西武ライオンズの登場曲に、2021年12月には『ちいかわ』でハチワレがうろ覚えで歌いました。世代ごとに入口を変えながら、40年以上ネタにされ続けているフレーズです。
ありが闘牛士(ありがとうぎゅうし)
「ありがとう」の代わりに「ありが闘牛士!」と言って、上着を闘牛士のマントのように振る。元ネタはお笑いコンビCOWCOWが2020年3月にTikTokへ投稿したリズムネタで、2026年夏にLE SSERAFIMらが真似して関連動画は5000万回超の再生に。相方が指でツノを作って突進する「ちょっとやめろよモ〜」までが1セットです。
はぁ猫(huh猫)
「え、なに言ってんの?」の顔で固まる白黒猫。SNSでよく見る「はぁ猫(huh猫)」の中身は、オーストラリアに住むベンダーというオス猫です。ごはんをねだって鳴いているだけの動画に、あとから別の「はぁ?」という音が乗せられて世界中に広まりました。元ネタの動画と猫・飼い主の素性、そしてあの声の出どころまでたどります。